姫路科学館>天文台>天体写真

天体写真と観測報告「月面X」

「月面X」の写真 上弦の月のある一時期、クレーターの壁が作り出す「X」の字のような模様があります。星が好きな人たちの間で「月面X」と呼ばれていて、2004年ごろから注目されてます。
 月の満ち欠けの周期(約30日)の中で、1~2時間ほどしか見られない珍しい模様を撮影してみました。

月面Xについては、こちらのページを参考にして下さい。

2013年5月の月面X 2013年5月17日の月面Xです。
下の1月の時と比べると、月の形が違うことが分かります。これは「秤動(ひょうどう)」といって、月が微妙に左右に首を振っているために起こります。

  • 2013年5月17日
  • 15cm屈折望遠鏡(焦点距離1800mm)+ニコンD7000

2013年1月の月面X 2013年1月19日の月面Xです

  • 2013年1月19日
  • 15cm屈折望遠鏡(焦点距離1800mm)+ニコンD7000

2013年1月の月面X拡大図月面Xの時間変化です。最初の方は明るいのでわかりにくいですが、「火」のような形から「X」になるのがわかります。

  • 2013年1月19日
  • 90cm反射望遠鏡(焦点距離14000mm)+ニコンD7000

2013年1月の月面X拡大図シーイング良かったので、Xを形作る細かいクレータが見えていて、あまりX字らしくないですね(^^;

  • 2013年1月19日
  • 90cm反射望遠鏡(焦点距離14000mm)+ニコンD7000

上弦の月に見える月面X 月の中央より下側、○の中に小さなX字型が見えます。望遠鏡を使わないと、見るのはちょっと難しいです。

  • 2012年8月24日
  • 15cm屈指望遠鏡(焦点距離1800mm)+ソニーNEX-5

月面Xの拡大 拡大すると、3つの隣り合うクレータ(ブランキヌス、 ラカイユ、 プールバッハ)の壁と壁がくっついているところが、太陽の光で輝いているのが分かります。

  • 2012年8月24日
  • 90cm反射望遠鏡(焦点距離14000mm)+ニコンD7000

月面Xの時間変化 時間を変えて撮影すると、太陽の当たり方が変化して、X字型の見え方も変わっていくのが分かります

月面Xの正体 次の日に撮影すると、3つのクレーターと月面Xの正体が見えました。
 わずかな太陽の当たり方の違いで、ずいぶん違って見えます。

  • 2012年8月25日
  • 90cm反射望遠鏡(焦点距離14000mm)+キヤノンEOS Kiss5