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Google Mapで見る天文名所めぐり「ロケット編」

 検索サイトでおなじみの「Google」の「Googleマップ」を使って、世界中のおもしろい施設や場所を探すことが行われています。
 このページでは、主にロケットの打ち上げ場や博物館に展示してあるロケットなど、宇宙開発に関係のある場所を紹介しています。アメリカに行く機会があれば、ロケットに関する展示や打ち上げ場の見学がたくさんできるようですが、日本国内にも負けない展示がありますのでぜひ遊びに行ってみてください。

 専門家の方のご意見、ご指摘大歓迎です。もちろん「自分の施設がない!」というご連絡も歓迎します。

 また別館として、国内のロケットや人工衛星の実物が見られる博物館や科学館のページ「本物のロケットや人工衛星に会える博物館や科学館」もご覧ください。

国内のロケット打ち上げ場と実験施設

内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県・JAXA)
イプシロンロケットと観測用ロケットの打ち上げをしています。かつては「はやぶさ」を始めたくさんの衛星や探査機の打ち上げが行われていました。通信用のパラボラアンテナもあります。「ストリートビュー」で中を探検できます。
種子島宇宙センター(鹿児島県・JAXA)
現在主力の大型ロケットH-IIAやH-IIBの打ち上げをしています。「ストリートビュー」で中を探検できます。
宇宙科学研究所(神奈川県・JAXA)
天文観測衛星や探査機の研究開発をしている施設です。「ストリートビュー」で中を探検できます。(施設のページ)
筑波宇宙センター(茨城県・JAXA)
実用衛星や有人宇宙開発についての研究開発をしている施設です。「ストリートビュー」で中を探検できます。(施設のページ)
角田宇宙センター(宮城県・JAXA)
ロケットエンジンの開発を行っている施設です。(施設のページ)
野代ロケット実験場(秋田県・JAXA)
こちらもでもロケットエンジンの開発を行っています。(施設のページ)
大樹航空宇宙実験場(北海道・JAXA)
航空機や気球の実験を行っています。(施設のページ)
富岡事業所(群馬県・IHIエアロスペース)
HII-Aなどの固体ロケットブースターなどを作っている工場ですが、敷地がロケットの形に見えます。(出典:宇宙作家クラブ掲示板No.1593)
田代試験場(秋田県・三菱重工)
ロケットエンジンの燃焼試験を行っています。(施設のページ
インターステラテクノロジズ(北海道・インターステラテクノロジズ)
民間の小型ロケット打ち上げ場です。(施設のページ
スペースポート紀伊(和歌山県・スペースワン)
民間の小型ロケット打ち上げ場です。(施設のページ

国内の宇宙通信施設

人工衛星やロケットとの通信にも、電波望遠鏡と同じような大型のパラボラアンテナが使われます。パラボラがたくさん並んでいてカッコいいです。

JAXA臼田宇宙空間観測所(長野県)
日本が打ち上げた探査機との通信をするための、日本最大の64mパラボラアンテナです。「ストリートビュー」で中を探検できます。 (実物)
JAXA美笹深宇宙探査用地上局(長野県)
臼田宇宙空間観測所の後継として作られた、54mパラボラアンテナです。 (実物)
JAXA勝浦宇宙通信所(千葉県)
人工衛星との通信をするためのパラボラアンテナがあります(実物)
JAXA沖縄宇宙通信所(沖縄県)
こちらも人工衛星との通信をするためのパラボラアンテナです(実物)
JAXA増田宇宙通信所(鹿児島県)
種子島宇宙センターの近くにある人工衛星との通信をするため施設で、パラボラアンテナがたくさんあります(実物)
JAXA小笠原追跡所(東京都)
小笠原諸島の父島にある人工衛星との通信をするためのパラボラアンテナです(実物)
JAXA地球観測センター(埼玉県)
人工衛星から送られてくるデータを受信するために4台のパラボラアンテナがあります。「ストリートビュー」で中を探検できます。(実物)
JAXA筑波宇宙センター(埼玉県)
データー中継衛星DRTSとの通信アンテナがあります。(実物)
JAXAキルナ局(スウェーデン)
JAXAの追跡・通信用アンテナがあります
JAXAミンゲニュー局(オーストラリア)
JAXAの追跡・通信用アンテナがあります
福井工業大学(福井県)
地球観測衛星などからデータを受信するための10mパラボラアンテナです
東海大学宇宙情報センター(熊本県)
地球観測衛星などからデータを受信するためのパラボラアンテナがたくさんありました(実物)
広島工業大学(広島県)
地球観測衛星などからデータを受信するための13mパラボラアンテナです
気象衛星通信所(埼玉県)
天気予報に欠かせない気象衛星からのデータを受信する施設がありました
気象衛星通信所副局(北海道)
バックアップ用の受信施設です
常陸太田航空衛星センター(茨城県)
人工衛星から航空管制を行うための施設がありました。現在は準天頂衛星の運用を行っています。入口の植え込みがMTSATの形をしています
神戸航空衛星センター(兵庫県)
常陸のセンターと同じく、人工衛星から航空管制を行うための施設がありましたNICT
内閣衛星情報センター北受信管制局(北海道)
内閣衛星情報センター副センター(茨城県)
内閣衛星情報センター南受信管制局(鹿児島県)
情報収集衛星との通信や管制を行う施設で、緑のドームの中にアンテナがあるようです(資料)
情報通信研究機構(東京都)
人工衛星との通信の研究をしている施設です(実物)
情報通信研究機構 鹿島宇宙技術センター(茨城県)
パラボラアンテナがたくさんあります(実物)
KDDI山口衛星通信センター(山口県)
通信衛星との交信を担う国内最大の地上局です(実物)
NTTドコモ小夜戸衛星通信所(群馬県)
船舶用携帯電話のための衛星通信局です
NTTドコモ揚枝方衛星通信所(茨城県)
こちらも船舶用携帯電話のための衛星通信局です
スカパーJSAT横浜衛星管制センター(神奈川県)
通信衛星の監視をしています
スカパーJSAT茨城ネットワーク管制センター(茨城県)
横浜管制センターのバックアップ施設です
スカパーJSAT山口ネットワーク管制センター(山口県)
横浜管制センターのバックアップ施設です
NHK放送センター(東京都)
こちらもテレビの衛星中継用のパラボラアンテナがたくさんあります
自治体衛星通信機構 山口管制局(山口県)
自治体衛星通信機構 美唄管制局(北海道)
自治体向けの衛星通信を担う地上局です
総務省三浦電波監視センター(神奈川県)
人工衛星の通信などに使われている電波の監視を行っています (実物)
上齋原スペースガードセンター(岡山県)
スペースデブリの監視に使われるレーダーがあります (実物)

海外のロケット打ち上げ場

ロケットの打ち上げ場は世界各地にあります。ミサイルの実験場を兼ねている・かつて実験場で秘密基地だった、という場所もたくさんあります。

アジア・オセアニア

羅老宇宙センター(韓国)
韓国の人工衛星打ち上げ場です
西海衛星発射場(東倉里ミサイル発射場)(北朝鮮)
2016年に話題になった北朝鮮の打ち上げ場です
酒泉衛星発射センターその2(中国)
有人宇宙船「神舟」の打ち上げが行われた打ち上げ場です
西昌衛星発射センター(中国)
中国の静止衛星の打ち上げに使われている打ち上げ場です
太原衛星発射センター(中国)
中国の色々な人工衛星の打ち上げに使われています
文昌衛星発射センター(中国)
中国で一番新しい宇宙センターです
サティシュ・ダワン宇宙センター(インド)
インド宇宙研究機関の打ち上げ場です
セムナーン衛星発射センター(イラン)
イランの衛星発射基地です
バイコヌール(チュラタム)(カザフスタン・CIS)
旧ソ連の時代からたくさんのロケットが打ち上げられています。拡大するとたくさんの打ち上げ場が見えます
ヤースヌイ(ロシア)
もともとは軍事基地でしたが、現在はミサイルを改造したロケットの打ち上げに使われています
ボストーチヌイ(ロシア)
軍事衛星の打ち上げやロケットの実験が行われていましたが、ロシアの新たな打ち上げ場として整備されました
ウーメラ(オーストラリア)
JAXAの実験などが行われていて、小惑星探査機「はやぶさ」が帰還した場所ですね
ロケットラボ(ニュージーランド)
ロケットラボ社の打ち上げ場があります

南北アメリカ

ケネディスペースセンタ(アメリカ・NASA)
スペースシャトルや様々なロケットの打ち上げに使われています
バンデンバーグ空軍基地(アメリカ・アメリカ空軍/NASA)
以前は軍隊のためのロケット打ち上げに使われていました
モハーベ宇宙港(アメリカ)  
民間でロケット開発がおこなわれています。
アメリカ宇宙港(アメリカ)  
最近完成した民間のロケット発射場です。この衛星写真ではまだ建設中。(実物)
コディアック射場(アメリカ)
アラスカにある民間のロケット発射場です
ワロップス射場(アメリカ)
NASAの小型ロケットの打ち上げ場です
クールー(フランス領ギアナ・ESA)
ヨーロッパが共同して、アリアンロケットの打ち上げに使われています
アルカンタラ射場(ブラジル)
ブラジルのロケット発射場ですが、写真の解像度が低いです
バライラ・ド・インフェルノ打上場(ブラジル)
主に観測用ロケットの打ち上げに使われています

ヨーロッパ

プレセック(ロシア・CIS)
こちらも昔からあるロケット打ち上げ場です
カプースチン・ヤール(ロシア)
軍事衛星の打ち上げやロケットの実験が行われていたそうです
アンドーヤロケット発射場(ノルウェー)
スカンジナビア半島の北端にある観測ロケット用の発射場です

海外の宇宙通信施設

海外にも、探査機やロケットとの通信用に使われる、大型パラボラアンテナがたくさんあります。

アメリカの追跡局

ワロップス射場(アメリカ)
NASAの小型ロケットの打ち上げ場にある通信用のアンテナ群です
ジェームズバーグ通信基地(アメリカ)
アポロ11号との通信にも使われたアンテナですが、売りに出されているそうです(実物)
DSN ゴールドストーン局 その1 その2(アメリカ)
DSN マドリッド局(スペイン)
DSN キャンベラ局(オーストラリア)
NASAが作った太陽系内の探査機と通信するためのパラボラアンテナ群で、常時通信ができるようにアメリカ国内だけでなく、スペインとオーストラリアにも基地があります(実物)

ESAの追跡局

ESTRACK Redu局(ベルギー)
ESAの人工衛星と通信をするためのネットワーク「ESTRACK」の通信局です(実物)
ESTRACK クールー局(フランス領ギアナ)
クールー打ち上げ場の近くにあります(実物)
ESTRACK サンタマリア局(ポルトガル)
ポルトガル領のアゾレス諸島にあります(実物)
ESTRACK ヴィラフランカ局(スペイン)
3台のパラボラアンテナがあります(実物)
ESTRACK マスパロマス追跡局(スペイン領カナリア諸島)
JAXAのロケットや人工衛星の追跡にも使われています(実物)
ESTRACK サンチアゴ追跡局(チリ)
ここにもJAXAの追跡・通信用アンテナがあります(実物)
ESTRACK パース追跡局(オーストラリア)
ここにもJAXAの追跡・通信用アンテナがあります(実物)
DSA ニューノルチャ局(オーストラリア)
ESAの遠距離にある探査機との通信をするための35mパラボラアンテナです(実物)
DSA セブレロス局(スペイン)
こちらも35mパラボラアンテナがあります(実物)

ロシア・旧ソ連の追跡局

旧ソ連の各地にある、旧ソ連・ロシアが打ち上げた探査機との通信用パラボラアンテナ群です(参考)

グラスノスエ・セロ局(ロシア)
ベアーレーク局 50mパラボラアンテナ(ロシア)
シチョルコヴォ局(ロシア)
コルバシェボ局(ロシア)
シャヒ?局(ロシア)
エニセイスク局(ロシア)
ウラン・ウデ局(ロシア)
ヤクーツク局(ロシア)
ウスリースク(ガレンキ)局 70mパラボラアンテナ(ロシア)
エリゾヴォ局(ロシア)

クリミア半島にある通信局のアンテナ群です。R-400は32m、RT-70は70mのパラボラアンテナで、レーダー天文学にも使われます。2基あるADU-1000は、16mパラボラアンテナが8台合体したカッコいいアンテナです(実物)

エフパトリヤ(NCSVCT)通信局(ウクライナ)
R-400 32mパラボラアンテナ(ウクライナ)
RT-70 70mパラボラアンテナ(ウクライナ)

激レア

衛星追跡船「遠望」?(中国)
港に停泊中の中国の衛星追跡船です。船の影に見えているキノコのようなものがパラボラアンテナです。写真が更新されると見られなくなると思います。(実物)

展示してある宇宙船やロケット

もちろん打ち上げを見ることはできませんが、屋外に展示してあるロケットが見られます。

国内で展示されているもの

L-4Sロケット(日本・東京都)
国立科学博物館の展示。打ち上げのための発射台に取り付けてられています。
M-3Sロケット(日本・鹿児島県)
内之浦宇宙空間観測所の展示。
M-Vロケット(日本・神奈川県)
宇宙科学研究所の展示。隣に先代のM-3SIIロケットのお尻も見えます。
M-VロケットとL-3H(日本・鹿児島県)
内之浦宇宙空間観測所の展示。中央ががM-V、左がL-3Hです。右上の赤い鉄塔は発射台です。
H-Iロケット(日本・宮崎県)
宮崎科学技術館の展示。
H-Iロケット(日本・鹿児島県)
種子島宇宙センターの展示。
H-IIロケット(日本・鹿児島県)
種子島宇宙センターの展示。
H-IIロケット(日本・宮城県)
角田市スペースタワー・コスモハウスの展示。
H-IIロケット(日本・茨城県)
筑波宇宙センターの展示。
H-IIロケット(日本・茨城県)
筑波宇宙センターの近所にあるつくばエキスポセンターの展示。
H-IIロケット(日本・栃木県)
わくわくグランディ科学ランドの展示。
H-IIロケット(日本・鹿児島県)
錦江湾公園の展示。
H-IIBロケットと日本実験棟「きぼう」(日本・愛知県)
名古屋市科学館の展示。
H-IIロケット2段目の燃料タンク(日本・宮城県)
角田宇宙センターの展示。
レッドストーンロケット(日本・新潟県)
新潟県立自然科学館の展示。
レッドストーンロケット(日本・石川県)
コスモアイル羽咋の展示。

海外で展示されているもの

ブラン(ウズベキスタン)
バイコヌール宇宙基地にある博物館に展示してあるものです
R-7(ロシア)
バイコヌールの街に展示してあるロケットです
R-7(ロシア)
全ロシア博覧センターに展示してある、スプートニクを打ち上げたものと同型のロケットです
R-7(ロシア)
サマラ宇宙博物館に展示してあります
R-7(ロシア)
エネルギア宇宙技術博物館に展示してあります
ボストークロケット(ロシア)
ツィオルコフスキー記念航空宇宙学歴史博物館にあります
国立航空宇宙博物館(アメリカ)
建物の中にスペースシャトル実験機のエンタープライズや宇宙関係の展示があります(建物の内部)
サターンVの1段目(アメリカ)
ロッキード社の工場の駐車場にある、打ち上げられなかったアポロ20号用の一段目です
サターンVほか(アメリカ)
ヒューストンのジョンソンスペースセンターに展示されているのですが、屋根がついてしまいました(;_;。よく見ると、壁にサターンVのイラストが書いてあります。(屋根がつく前の記録写真)
建物の右上の場所にもロケットが展示してあります
サターンV(アメリカ)
かつてサターンVの打ち上げ場だったケネディ宇宙センターに展示されています
ストリートビューを使うと建物の中が見学できます
デルタロケット3段目?(アメリカ)
ロサンゼルス近郊の駐車場の片隅に展示されています
正体不明(アメリカ)
NASAのエイムズ研究所においてあったのですが撤去されたようです
レッドストーンロケット(アメリカ)
ニューメキシコ州の博物館にありましたが撤去されたようです
ロータリーロケット(アメリカ)
単段式で再利用を目指したロケットで、カルフォルニアの空港にあります
ロケットいろいろ(アメリカ)
アラバマ州の宇宙ロケットセンターの庭には、サターンロケットからスペースシャトルまで展示されています
ロケットいろいろ(アメリカ)
ケネディ宇宙センターにある、アメリカ空軍の博物館の庭にもロケットが展示されています
ロケットいろいろ(アメリカ)
ケネディ宇宙センター見学施設にアメリカの歴代ロケットが展示されています
ロケットいろいろ(プエルトリコ)
宇宙ロケット公園にいろいろなロケットが展示されています
スペースシャトル(アメリカ)
NASAのエイムズ研究所にあるスペースシャトルの模型です
スペースシャトル(アメリカ)
ケネディ宇宙センター見学施設にある模型です(現物の写真)
スペースシャトル用補助ブースター(SRB)(アメリカ)
中央の白いエンピツ形の物で、製造しているATK社の玄関に展示してあります
アトラスロケット(カナダ)
カナダ科学技術博物館にあります
アリアンV(フランス領クールー)
打ち上げ場の事務所の前?に立っています
アリアンVとアリアンI(フランス)
ル・ブルジェ航空宇宙博物館に展示されています
アリアンIII?(ドイツ)
ショッピングセンター?の庭に展示施設を建設している途中です
V-2(ドイツ)
現在のロケットの先祖にあたるミサイルです。第二次世界大戦中にドイツがミサイルの実験をしていたペーネミュンデの博物館にあります。
アリアンIV?(スペイン)
スペインのグアダルキビル公園にあるホールにあります
PSLVとフェアリング(インド)
ツンバ射場跡にある博物館に展示してあります