姫路科学館開館5周年記念&ひめじウェルカム21プレイベントとして、手塚治虫の作品を通じて、大自然の神秘や自然の尊厳などに触れる。
「マンガの中で未来社会をずいぶん描いてきましたが、それはぼくの中の”自然”が土壌となって、宇宙の彼方にも飛んでいく、あるいは小さな虫の中にも入り込んでいく想像力を育んでくれたからこそだと考えています。生命のないところに未来はない。それなのに地球はいま、とんでもない危機に見舞われています。」(手塚治虫著「ガラスの地球を救え」より)
本展では、手塚の少年期の作品や昆虫標本画、医学生時代のノートから、その観察の記録が、後の作品にデザインやキャラクター制作上どのように影響しているかを技術的なアプローチを試みる第1部、作品内部に入り共生の思想や手塚のヒューマニズムを感じていただく第2部、その他映像やコンピュータを使用し、来場者に体感していただくコーナーなど、手塚治虫が自然から受けた影響を理解できる構成となっています。また、姫路科学館所蔵の昆虫標本も併せてご覧頂けます。