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姫路科学館・昆虫マンガ「カブちゃん」第47話

カブちゃんは、「姫路科学館だより」に掲載されている4コマ漫画です。
今回は、12月に咲くお花です。

第47話~カブちゃん羽根つきをする の巻~

カブちゃん、12月に咲く花の巻

バッタ博士のミニ知識【冬の花と言えば?】

 ムクロジは落葉高木で、大きな羽状偶数複葉が特徴です。羽状偶数複葉とは、鳥の羽根のように細長い葉が対になって枝の先端に向かって付いている様子をいいます。
 花は6月頃に咲き、秋に実をつけ熟すと皮(果皮)が半透明の黄褐色になります。この果皮には多量のサポニンが含まれています。サポニンには石鹸の作用があるため、熟した  実を水にいれてかき混ぜると石鹸水の様な泡立ちがみられ、触るとぬるぬるします。このためムクロジの実は石鹸として洗濯に使われていました。
 ひとつの実の中に1個の種子が入っていて、この種子が硬くよく弾むため、羽根つきの羽根の玉に使われてきました。
 姫路市林田町の祝田神社には姫路市指定のムクロジの保存樹があります。葉の様子、花の様子、実の様子、種子の様子など春から秋にかけて観察してみて下さい。