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姫路科学館・昆虫マンガ「カブちゃん」第61話

カブちゃんは、「姫路科学館だより」に掲載されている4コマ漫画です。

第61話~かくれんぼが上手なのは… の巻~

かくれんぼが上手なのは… の巻

バッタ博士のミニ知識【擬態(ぎたい)について】

 生物がその色や形、動作等で、周囲と見分けにくいカモフラージュをすることを擬態と言います。保護色という言葉がよく知られていますが、これは擬態のうちの一つで、主に色によるカモフラージュをしているものです。
 擬態による効果は、天敵に捕食されにくい、あるいは逆に捕食しやすいということにあり、これは長い進化の歴史の中で、そうした個体の方が生存しやすく、結果的に子孫を残しやすかったことに起因すると考えられています。
 天敵に捕食されにくい擬態を「隠蔽擬態(いんぺいぎたい)」、逆に捕食しやすい擬態を「攻撃擬態(こうげきぎたい」と呼んでいます。また両方を兼ね備えたものも多くいます。
 人間の目に見える可視光の範囲の色や形による擬態は解りやすいですが、他にもフェロモン(匂いの化学物質)を利用するものなど、人間には解らない擬態がたくさんあると考えられています。