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姫路科学館・昆虫マンガ「カブちゃん」第67話

カブちゃんは、「姫路科学館だより」に掲載されている4コマ漫画です。

第67話~カブミちゃんの耳に念仏 の巻~

カブミちゃんの耳に念仏 の巻

バッタ博士のミニ知識【芹、薺、御形、繁縷、田平子、菘、清白】

 芹、薺、御形、繁縷、田平子、菘、清白。なんだか難しい字が並んでいますが、これは春の七草の、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロを漢字で書いたものです。
 中国から伝わった「七草粥(ななくさがゆ)」の風習は、古くから日本で行われていたようで、清少納言の『枕草子』に「七日の若菜」と登場し平安時代から年中行事となっていたことが伺えます。千年を超えて伝えられた風習ですから、難しい漢字にも頷けます。ただし当時の粥は、米、粟、黍(きび)、稗(ひえ)、蓑(みの)、胡麻、小豆の七種類の穀物だったと言われていますから、現代の「七草粥」とは異なっているかもしれません。
 今に伝わる「七草粥」の七草は、
1 芹  (セリ)
2 薺  (ナズナ)
3 御形 (ゴギョウ)
4 繁縷 (ハコベラ)
5 田平子(ホトケノザ)「仏座」とも書きます
6 菘  (スズナ)  「鈴菜」とも書きます
7 清白 (スズシロ) 「蘿蔔」とも書きます

で、これは植物としては、
1 セリ科セリ属
2 アブラナ科ナズナ属
3 キク科ハハコグサ属
4 ナデシコ科ハコベ属
5 キク科ヤブタビラコ属
6 アブラナ科アブラナ属(蕪)
7 アブラナ科ダイコン属(大根)

ということになります。