タガメの新成虫さがし!
 
●平成23年8月28日(日)午前は、「タガメの新成虫さがし!」を実施しました。

 伊勢自然の里・環境学習センターのビオトープ池は、センター開設前の1999年(平成11年)に現市川水族館館長が地元の小学生らと一緒に里地の休耕田をビオトープ池に復活させ、近年の農薬使用の影響などで絶滅が心配されているタガメ(環境省絶滅危惧U類)を放流し、繁殖させたのがタガメのビオトープ池の発祥です。それ以来、市川館長らは自然環境の中で繁殖したタガメの新成虫の追跡調査を毎年実施しています。また、環境学習センターでは、開設の翌年2005年(平成17年)より、農薬に汚染されていない保全された自然環境の中でタガメがどれぐらい繁殖するのかを検証する環境学習イベントの一環として、自然観察会「タガメの新成虫さがし」を実施しています。イベントの内容は、ビオトープ池で今年新成虫になったタガメを参加者の皆さんに捕獲していただき、タガメの新成虫の背中に番号を付けて追跡調査を行います。
「林田にタガメの里をつくる会」会長で、水族館館長の市川先生にタガメの生態を分かりやすく解説していただきました。 網を持って池に入る準備をします。
池に入ると皆さん四方八方に別れました。 タガメはどの辺にいるんだろう?
ご家族でチーム力を発揮してタガメを探します。 成虫発見!
泥の中になにかいるよ? 今度はお母さんの出番だよ!
眼差しが真剣です! つかまえたよ〜。
慣れた手つきで網を持つ、タガメの会の人も成虫を探してくれています。 けっこう見つかったね。
タガメを入れたバケツにトノサマガエルを入れると、こんなになりました・・・ 速攻でタガメ2匹がトノサマガエルを捕らえて食事にかかりました。トノサマガエルのお腹に口針を刺しているのが見えます。
タガメの成虫を捕まえられた人いますか?
全員手が上がりました。
この日、捕獲したタガメです。ちなみに昨年はこの半分ほどの数でした。

タガメの新成虫を含み、この日の調査で採集した生き物は全て元の池に放流しました。
       ●この日の調査結果 新成虫75匹(うち26匹がタガメの会でマーキング済み)

 イベントに参加者していただいた方達の殆どは、初めてタガメを見たという方が多かったと思います。タガメに触れた感触と素足で池に入った感触は如何だったでしょうか?参加者の方々には自然豊な環境の中で、タガメの生態を観察することにより、生き物のライフサイクルと生物多様性の保全の大切さに理解を深めていただけたことと思います。
 この日、参加者の皆さんで捕獲していただいたタガメの新成虫の合計は75匹でした。そのうち、タガメの会の調査(8月14日実施)でマーキングされた新成虫が26匹含まれていますので、今回新たに確認できた新成虫は49匹です。「林田にタガメの里をつくる会」の調査結果(55匹)と本日の調査結果を合わせ、今年ビオトープ池で確認された新成虫の合計は104匹になります。
 また、この日のビオトープ池には捕獲できていない成虫と4〜5令の幼虫のタガメも沢山いましたし、センター内の他の池や田んぼにもタガメが生息していますので、少なくともセンター内には200匹ほどのタガメが生息しているものと思われます
 ちなみに、過去3年の「タガメの新成虫さがし!」で確認された新成虫の数は、22年=39匹、21年=30匹、20年=31匹でしたので、今年は例年の倍ぐらいの数のタガメが繁殖しています。
 
※市川館長談
「全国的に1箇所でこれだけ多くのタガメが生息しているのは、伊勢自然の里・環境学習センターのビオトープ池だけです。」
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