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関ノ口遺跡(網干区和久)における発掘調査成果について

資料提供日

平成29年2月8日(水)

 

問い合わせ先

担当課 埋蔵文化財センター
担当者 福井
電話番号 079-252-3950
 

関ノ口遺跡(網干区和久)における発掘調査成果について
 JR網干駅北側で実施中の区画整理事業に伴い、今年度から埋蔵文化財センターが実施している発掘調査の成果を報告します。

 

調査の概要

  • 遺跡名…関ノ口(せきのくち)遺跡
  • 調査場所…姫路市網干区和久地内(JR網干駅北側の区画整理事業地内)
  • 調査面積…約1200平方メートル(うち約370平方メートルは調査済、また約290平方メートルは調査中、今回の現地説明会の対象は約540平方メートル)
  • 調査期間…平成28年11月下旬から平成29年3月上旬
  • 調査原因…区画整理事業に伴う道路築造工事 

  

調査の成果

区画整理事業地内で遺跡を新発見 

 平成26年度からこれまで実施してきた試掘調査により事業地内の一部に遺跡が眠っていることが明らかになりました。すでにJR網干駅の南側に所在する「関ノ口(せきのくち)遺跡」が線路の北側にも広がっていると考えられます。

 

耕作地の下で古墳を発見

 今回の調査で発見した古墳のうち、写真手前(東側)を関ノ口1号墳、奥(西側)を同2号墳と仮称します。このように、地中に埋もれている古墳は埋没古墳といいます。大阪府の古市古墳群では、このような古墳が50基以上も見つかっています。兵庫県内では、神戸市の出合古墳群や加古川市の天王山古墳群などが知られていますがあまり多くはありません。市内では初めての発見です。

検出状況(東から) 

1・2号墳の検出状況(東から) 

全景(東から)

1・2号墳全景(東から) 

  
 見つかった古墳はいずれも円墳で、1号墳は墳丘の直径約10.8メートル、周溝幅1~1.5メートル、同深さ約50センチメートルです。

一方、2号墳は墳丘復元径約11.6メートル、周溝幅2~2.5メートル、同深さ35~50センチメートルで、周溝の外側に平行する小溝が巡っています。残念ながら、両古墳の埋葬施設は残っていませんでした。

 

1号墳土層断面 

1号墳周溝埋土断面 

周溝から須恵器や土師器が出土 

  両古墳の周溝からは、18リットル入りコンテナに約10箱分の須恵器や土師器が出土しました。1号墳からは古墳時代中期後半(5世紀後半から6世紀前半)のものが、2号墳からは古墳時代後期(6世紀後半)のものが多くみられました。このことから、1号墳が2号墳に先行して築造されたと考えられます。

 特に1号墳と同時期の古墳は非常に珍しく、兼田古墳群や打越山古墳などがわずかに知られるのみです。しかも、これらの古墳は丘陵上に立地するのに対し、関ノ口1・2号墳は平地に立地しています。
 

1号墳下層出土の須恵器 

 1号墳下層出土の須恵器

1号墳上層出土の須恵器

 1号墳上層出土の須恵器

  

1号墳の周溝内で須恵器を用いた祭祀の痕跡を確認

  須恵器杯身5点と小壺1点が置かれた状況で出土しました。当時の祭祀の状況を生々しく物語る重要な資料といえます。

出土状況 

周溝内の須恵器の出土した状況 

出土状況② 

詳細(手前は撹乱を受けて失われている。) 

 

古墳時代後期の溝と柱列

  調査区の東半で溝と平行する柱穴列を確認しました。溝は幅70センチメートル、深さ約20センチメートルで、調査区外で北にほぼ直角に曲がっている可能性があります。この溝からは古墳時代後期(6世紀後半)の須恵器などが出土しています。柱穴は一辺約50センチメートルで平面形は不整形な方形を呈します。現在調査中のため、柱穴の深さや遺物の有無については不明です。柱穴列は溝と平行して1列6間で3列確認しています。一部が調査区外に続いているため、全体像は把握できませんが、塀もしくは南北に庇の付く大型の建物を構成する可能性が考えられます。また、この溝と柱穴列は背後にある尾根とほぼ平行していることから、施設の配置に際して周囲の景観も考慮に入れていたと考えられます。

 

 古墳築造後もしばらくは管理されていた可能性

 周溝の埋没がある程度進行した段階で、部分的に炭化物が薄く堆積する層を確認しました。これは火を焚いた痕跡であると考えられます。また、この層からは古墳時代後期の須恵器が出土しました。このことと、周溝埋土の堆積状況や 先にふれた柱列の存在を考え合わせると、少なくとも古墳時代後期の段階では、1・2号墳の墳丘は残存していて、人々による何らかの手入れがなされていた可能性があります。

 炭層での土器の出土した状況

   
 こののち、中世以降になるとこの調査地一帯では畑作が行われていたようで、畝の溝が多くみられるようになります。この畝溝が古墳の墳丘や埋土を削平していることから、中世のある時期に耕作のための開墾によって墳丘が削平され、それ以後その存在は人々の記憶から忘れ去られてしまったと考えています。

 

調査の意義

  区画整理事業に伴って新たに発見された関ノ口遺跡では、市内で初めて埋没古墳を確認しました。市内の同時期の古墳は丘陵上に立地しているのに対し、関ノ口1・2号墳は平地に立地し、近接して築造されているなど、例のない様相を呈していることが判りました。また、古墳のすぐそばには古墳時代後期の柱列などの施設があり、古墳築造後しばらくの間は人々によって祭祀などが行われていた可能性があることも確認できました。
 一方、すでに調査が終了した調査区では、狭い調査区にもかかわらず、弥生時代の竪穴住居7棟や古墳時代初頭の竪穴住居6棟が密集し複雑に重複して建て替えられている様子を確認し、また古墳時代中期後半の井戸をはじめ、弥生時代から鎌倉・室町時代にいたる計200基近くの柱穴を検出したことから、遺構密度のかなり高い集落遺跡であることが判りました。
 これまではその内容がほとんど知られていなかった関ノ口遺跡ですが、今回の調査により、畑田遺跡や辻井遺跡とならぶ市内でも大規模な遺跡である可能性が高まりました。

 

現地説明会について 

  • 日時:平成29年2月18日(土)13時30分から、雨天中止
  • 場所 :姫路市網干区和久地内(JR網干駅から北へ約300メートルの地点)
  • 注意事項:なるべく公共交通機関をご利用下さい。

        現地説明会会場

  

お問い合わせ先

姫路市埋蔵文化財センター
 〒671-0246 姫路市四郷町坂元414-1 
 電話:079-252-3950、ファクス:079-252-3952

PR:姫路市イメージキャラクター しろまるひめ

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