AMR対策臨床セミナーin姫路の開催
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AMR(薬剤耐性)については、多くの国で抗菌薬の効かない薬剤耐性菌の増加が問題となっており、このまま対策が取られないと将来大きな医療健康問題につながると言われています。その中で本市では、令和4年2月21日に「AMR対策推進のまち」を宣言し、市民啓発や医療従事者研修等を推進しています。
今回は、その活動の一環として、令和4年11月26日(土曜日)に医療従事者向けのAMR対策臨床セミナーを国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファレンスセンター、姫路市医師会の全面的なご協力の下で開催し、国内外で活躍される3名の先生にご講演いただきましたので報告させていただきます。
演題:『日本における薬剤耐性(AMR)対策』
講演者
大曲 貴夫先生(国立国際医療研究センター病院 AMR対策臨床リファレンスセンター)
講演内容
日本のAMR対策推進の最前線で活躍されている大曲先生より、日本におけるAMR対策の最新情報や取組み内容等についてご紹介いただきました。
その中で、AMR対策に関する市民の受療行動の状況について、世代別・年代別にご説明いただくと共に、抗菌薬処方や傷病名の情報を可視化するツールであるJ-SIPHE(診療所版はOASCIS)の活用方法についてご説明いただきました。
演題:姫路市から広げる「診療科を超えた」小児のAMR対策
講演者
岡田 伶先生(神戸大学医学部附属病院 小児科)
講演内容
本講演では、薬剤耐性(AMR)対策の優良事例として内閣官房の「AMR対策普及啓発活動表彰」で厚生労働大臣賞を受賞した「兵庫県の休日夜間急病センターにおける小児に対する経口抗菌薬適正使用に向けた取り組み」について、研究メンバーの一員である岡田先生より、研究内容などについてご紹介いただきました。
その中で、耳鼻咽喉科版『ひめマニュ』の作成経験から、診療科横断的な取組みの必要性についてご説明いただきました。
演題:姫路赤十字病院における抗菌薬適正使用の取組み
講演者
畑中 由香子先生(姫路赤十字病院 薬剤部)
講演内容
本講演では、本市の感染症指定医療機関である姫路赤十字病院のAMR対策について、組織体制や取組方法、その効果検証の状況などについてご紹介いただきました。
その中で、抗菌薬適正使用チームの取り組みが診療の質向上の評価に繋がったことなどについて、ご説明いただきました。
関連情報
お問い合わせ
姫路市役所 健康福祉局 保健医療部 地域医療課
住所: 670-8501 姫路市安田四丁目1番地 本庁舎8階別ウィンドウで開く
電話番号: 079-221-2399
ファクス番号: 079-221-2489