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隈研吾流オノマトペで見る建築 姫路編

  • 更新日:
  • ID:28298

開催概要

「姫路の三大建築美の真髄と可能性 姫路城、圓教寺そして美術館」

これは、本展の根幹をなすテーマです。このテーマを元に、東京オリンピックの新国立競技場の設計者であり、今や世界中を飛び回って活躍する建築家・隈研吾が出したコンセプトは、姫路城は「ツンツン」、圓教寺は「パラパラ」、美術館は「コツコツ」というオノマトペによるものでした。この「オノマトペ」は、およそ建築とはかけ離れた言葉のように感じますが、日本文化の中で使われてきた、ある種固有の言葉であり、物事を感覚的に、しかし共感をもって理解し受け止めることのできる表現であるといえます。隈は、このオノマトペを自身の事務所でのやりとりで頻繁に使うといいます。それは、建築を塊ではなく粒子として、そして、柔らかい周囲との関係性の中で捉えようとする、これまで隈が自身の建築論の中で試みてきた要素が詰まっているからではないでしょうか。

本展では、姫路城、圓教寺、美術館を、オノマトペで表現し紹介することで、それらの建築をヒューマンスケールで捉え直し、また、そこから連想する隈自身の建築作品を、模型や写真を通して紹介します。また、本展は、圓教寺での《くぎくも》の展示や「はづき茶屋プロジェクト」、12月7日より開催のコレクションミーツ展ともつながりつつ、さらに、建築マップの作成やツアーの実施によって街と人と有機的なつながりを持ちながら展開します。

隈研吾ポートレート

隈研吾
photo (C)J.C.Carbonne

「ツンツン」

「ツンツン」隈研吾建築都市設計事務所

「パラパラ」

「パラパラ」 アオーレ長岡
(C)隈研吾建築都市設計事務所

「コツコツ」

「コツコツ」 北京 前門
(C)隈研吾建築都市設計事務所

会期等

2024年9月21日(土曜日)から11月17日(日曜日)まで

開館時間:午前10時から午後5時まで(入場は午後4時30分まで)

休館日:月曜日(ただし9月23日、10月14日、11月4日は開館)、9月24日(火曜日)、10月15日(火曜日)、11月5日(火曜日)

会場

姫路市立美術館 企画展示室

観覧料

一般:1400円(1200円)、大学・高校生:800円(600円)、中学・小学生:400円(200円)

( )内は20名以上の団体料金

主催

姫路市立美術館

会期中の催し

ワークショップ「美術館に休憩所をつくろう!」

姫路市立美術館には「休憩所」がありません。本展の期間中、人々がゆっくり休めるような場所を、参加者皆で考えます。

  • 日時:9月28日(土曜日)午後1時30分から午後4時30分まで
  • 場所:姫路市立美術館
  • 講師:隈研吾建築都市設計事務所スタッフ
  • 定員:15名程度(応募多数の場合は抽選)
  • 備考:本展の入場券が必要
  • 申し込み方法:9月16日(月曜日)までに応募フォーム(ワークショップ)別ウィンドウで開くから申し込み(応募多数の場合は抽選になります)

講演会「アートから見る隈研吾」

金沢21世紀美術館、第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館、あいちトリエンナーレ2019のキュレーターなどを歴任した鷲田めるろ氏が、アートの視点から隈研吾について語ります。

  • 日時:9月29日(日曜日)午後2時から午後3時30分まで
  • 場所:姫路市立美術館 2階 講堂
  • 講師:鷲田めるろ氏(十和田市現代美術館館長)
  • 定員:80名程度(応募多数の場合は抽選)
  • 備考:本展の入場券が必要
  • 申し込み方法:9月16日(月曜日)までに応募フォーム(講演会)別ウィンドウで開くから申し込み(応募多数の場合は抽選になります)

オノマトペでめぐる建築 姫路城

「隈研吾流オノマトペで見る建築 姫路編」を鑑賞後、文化財建築の専門家による視点から姫路城の建築の魅力や特徴についてご案内します。

  • 日時:10月19日(土曜日)午後1時30分から午後4時30分まで
  • 場所:姫路市立美術館企画展示室、姫路城
  • 講師:福田剛史(姫路市教育委員会事務局文化財課)
  • 定員:15名程度(応募多数の場合は抽選)
  • 備考:本展入場券及び姫路城入城券が必要
  • 申し込み方法:10月7日(月曜日)までに応募フォーム(オノマトペでめぐる建築)別ウィンドウで開くから申し込み(応募多数の場合は抽選になります)

ミュージアム建築ツアー

それぞれ近代から現代にかけての名建築と言われる各館。その「推し」部分を各館の職員が語ります。

  • 日時:10月26日(土曜日)午後1時から午後5時まで
  • 場所:兵庫県立歴史博物館、姫路文学館、姫路市立美術館
  • 講師:各館学芸員
  • 定員:20名程度(応募多数の場合は抽選)
  • 備考:兵庫県立歴史博物館特別展入場券が必要
  • 申し込み方法:10月14日(月曜日)までに応募フォーム(見学ツアー)別ウィンドウで開くから申し込み(応募多数の場合は抽選になります)

文化財を支える現場を見るツアー 瓦の工場見学

本展を鑑賞後、日本伝統のいぶし瓦を守り続ける窯元で、姫路城の修復に用いられる瓦の製造も手掛けた光洋製瓦株式会社の工房を見学します。

  • 日時:11月2日(土曜日)午後1時30分から午後5時まで
  • 場所:姫路市立美術館(集合)、光洋製瓦株式会社
  • 講師:笹田奈都子氏(光洋製瓦株式会社代表取締役)
  • 定員:15名程度(応募多数の場合は抽選)
  • 備考:本展入場券が必要/工房見学は90分程度、工房へは美術館が手配するバスで移動します。
  • 申し込み方法:10月21日(月曜日)までに応募フォーム(瓦の工場見学)別ウィンドウで開くから申し込み(応募多数の場合は抽選になります)