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姫路科学館・昆虫マンガ「カブちゃん」第100話

カブちゃんは、「姫路科学館だより」に掲載されている4コマ漫画です。

第100話~お正月遊びの科学 の巻~

お正月遊びの科学 の巻

バッタ博士のミニ知識【こまが倒れず凧が揚がる原理】

 お正月遊びの代表格であるこま回しと凧揚げ、どちらも上手にできたら嬉しいですね。回ったこまが倒れない理由や凧が揚がる仕組みには「力学」が関わっています。力学というのは物体に働く力と運動の関係を考察する物理学の一分野です。
 詳しく書くとネタばれしてしまいますから、続きは姫路科学館の企画展「お正月遊びの科学展」にご来場いただきたいのですが、回っているこまが倒れない理由にも、凧が空に揚がる仕組みにも、この力学の原理や法則が働いています。
 本当は一言で言えないほど奥が深いのですが、回っているこまが倒れない理由を一言で言うなら、剛体の回転体(回っているこま)には回転軸があり、そこに重力など回転軸を倒そうとする力が働くと、その力の直角方向に回転軸が動く「ジャイロ効果」と呼ばれる力が働くからです。
 同様に、凧が揚がる仕組みを一言で言うと、凧が空気の流れ(風)を受け止めたときに働く力を、糸目の位置などでバランスを調節して、「揚力」という上向きに働く力に変換しているからです。

 理屈は解かっても、思い通りに動かせないのが、こま回しや凧揚げの奥が深くて面白いところかもしれませんね。