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姫路科学館・昆虫マンガ「カブちゃん」第20話

カブちゃんは、「姫路科学館だより」に掲載されている4コマ漫画です。

第20話~冬の日のなぞの黒い玉の巻~

冬の日のなぞの黒い玉

バッタ博士のミニ知識【黒い玉の正体は?】

 フンコロガシとかタマオシコガネとかいう名前を聞いたことはありますか?
 牛のフンをボール状に丸めて後ろ足で転がしながら運ぶ昆虫をそうよびます。黒い玉の正体は、フンコロガシが丸めた牛のフンだったのですね。この昆虫の仲間でよく知られているのは、スカラベというコガネムシ科に属する甲虫(こうちゅう)です。ファーブルが「昆虫記」の中で研究した虫として有名ですね。  でも、残念ながらスカラベは日本には生息していません。
 日本では、フンコロガシの仲間を糞(フン)にたかるところから、糞虫(フンチュウ)とよんでいて、145種のフン虫が確認されています。この中で、フンをボール状に丸めて転がす種類は、マメダルマコガネなどわずか3種です。フン虫で人気があるのは、体表が美しく輝き、しかも生息地域によっても色が違うオオセンチコガネ(体長2cm)なのですよ。