カブちゃんは、「姫路科学館だより」に掲載されている4コマ漫画です。
第33話~カブちゃん、森のわたあめ~

バッタ博士のミニ知識【わたあめのような泡の正体は?】
カエルの卵には、カメや蛇などのハ虫類やニワトリなどの鳥類と違って硬い殻がありません。このため、カエルの卵は普通、乾燥しないように田んぼや池などの水の中に見られます。
例外がモリアオガエルの卵です。初夏の頃、山水が流れ出す場所のせり出した木の枝に、洗剤の泡のかたまりのようなものが見られます。これがモリアオガエルの卵塊で、中にたくさんの卵が入っています。
卵から生まれたオタマジャクシは水中でしか呼吸ができないので、卵塊から直下の水の中に落ちて育つのです。モリアオガエルは普段は森の中で生活していますが、繁殖期には産卵のために水辺にやってきます。そして、「ころころ」と独特の鳴き声を発します。
卵塊を見つけても、オタマジャクシの誕生まで、そーっとしておいて下さいね。