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姫路科学館・昆虫マンガ「カブちゃん」第42話

カブちゃんは、「姫路科学館だより」に掲載されている4コマ漫画です。

第42話~カブちゃん火の玉に出会う!?~

カブちゃん火の玉に出会う!?

バッタ博士のミニ知識【ホタルの光は熱い?】

 初夏の頃、川岸に明滅するホタルの光には心を和ませてくれる風情があります。姫路近郊では、明るく輝くゲンジボタルの他に、ヘイケボタルやヒメボタルも見ることができます。
 ところで、ホタルはどうやって光っているのでしょう?人間が最初に手に入れた「あかり」は火です。火を使った照明は、たき火からロウソクやランプ、ガス灯へと移り変わりました。それが、100年ほど前に電球へと変わりました。電球は100年以上たった今も大切な「あかり」です。
 火と電球の共通点はどちらも光と同時に熱を出すことです。ですから火はもちろん、電球も手で触れないくらい熱くなります。では、ホタルの光はどうでしょう?ホタルは腹部後方の発光器が光っていますが、そっと光を触っても、まったく熱くありません。余計な熱を出さず、光だけを出すホタルの光はとても省エネなのです。
 私たちの生活に、最近は省エネの照明としてLEDが浸透してきています。このLEDも照明そのものは電球のように熱くならないことからホタルと同じく、効率のよい照明であることがわかります。