カブちゃんは、「姫路科学館だより」に掲載されている4コマ漫画です。
第46話~カブちゃんと電池のふしぎ~
バッタ博士のミニ知識【電気はどうして起こる?】
電池で電気が起こる理由は化学反応にあります。化学反応というと、2種類以上の物質を混ぜて別のものを作り出すことに目を奪われますが、別のものを作るときには、反応する物質の間で必ず電子の受け渡しがあります。この電子の受け渡しのエネルギーをちょっと失敬して使うのが電池なのです。
カブちゃんが電池を作った時に2種類の金属をオレンジに差しています。この時、2種類の金属が同じでないことと、どちらもオレンジ果汁と反応することがポイントなのです。異なる金属ではオレンジ果汁との化学反応の強さに違いがあります。また、オレンジ果汁内は電子が移動できないため、金属同士を導線で結ぶ回路を作ると、この違いを埋めるために導線内を電子が移動して電流が流れることになるのです。
姫路科学館の展示室にある「人間電池」という展示装置も同じ理由で電流が流れます。つまり、ポイントは左右の手で違う金属を触ることです。また、左右の手で触る金属を逆にすると、流れる電流の向きが逆になることもわかります。
今度、姫路科学館に来た時に試してみて下さい。