カブちゃんは、「姫路科学館だより」に掲載されている4コマ漫画です。
第60話~カブちゃんとタケノコにょきにょき の巻~
バッタ博士のミニ知識【タケの成長の秘密】
「雨後の筍」の言葉に象徴されるように、タケの成長は大変に速いです。1日に1メートル以上伸びたという記録もあるくらいです。なぜ、それほど速く成長できるのでしょうか?
多くの植物は、種子から発芽した後は光合成で栄養をつくりながら成長しますが、地下茎で増えていくタケは、周りの親竹から栄養を直接受け取ることができます。まるでお母さんから栄養を貰う、人間の赤ちゃんの「へその緒」みたいですね。
加えて、多くの植物で見られる茎先端の細胞分裂による成長と異なり、節の繰り返し構造を持つタケは、全ての節に帯状になった成長帯を持ち、多くの節が同時進行で成長することで、一気に大きくなることができるのです。地表に先端を覗かせる頃の筍は既に節構造を持ち、タケに成長した時と節の数は同じです。
つまり赤ちゃんの筍の時から一気に成長する資質を備えているのがタケなのです。