カブちゃんは、「姫路科学館だより」に掲載されている4コマ漫画です。
第71話~春さがし!?の巻~

バッタ博士のミニ知識【「蕗の薹(ふきのとう)」とフキ】
「蕗の薹(ふきのとう)」とフキ、「土筆(つくし)」とスギナ、どちらもその生育段階で形が大きく変わるところが良く似ています。そのため生育段階に応じた別の呼び名があるのでしょう。
「蕗の薹」は雪の多い地方では春を告げるかのように残雪の中から最初に顔を出す植物です。その実体はキク科フキ属の多年草のフキ(Petasites japonicus)の花茎です。
フキの花茎には雌雄があり、雌花は受粉後に花茎を伸ばしてタンポポのような綿毛をつけた種子を飛ばします。開花時の草丈は10cm以下と小さなものですが、結実時には80cmに届くほど大きくなります。
花茎と異なり、フキの茎は地上には伸びずに、地中で地下茎となって横に伸びていきます。「伽羅蕗(きゃらぶき)」は葉柄の部分を佃煮にしたもので、茎の部分ではありません。地下茎が地表に露出すると緑色に変色し、ワサビと間違えられることがありますが、地下茎は有毒ですので注意が必要です。