カブちゃんは、「姫路科学館だより」に掲載されている4コマ漫画です。
第80話~ナメクジはカタツムリ?の巻~

バッタ博士のミニ知識【カタツムリとナメクジ】
カタツムリもナメクジも実は一つの分類群ではありません。どちらも生物学的な分類では多くの科にまたがっています。陸貝(陸地に生息している腹足類)の内で、殻がないものはナメクジ、殻を持つものはカタツムリと大雑把に分けて呼んでいます。
カタツムリと呼ばれているものとしては、オナジマイマイ科、ニッポンマイマイ科など、ナメクジと呼ばれているものとしては、ナメクジ科、コウラナメクジ科、オオコウラナメクジ科などが含まれています。
ナメクジはカタツムリから進化したと言われています。進化の過程で殻が体内に取り込まれ、代わりに体を覆う粘液が水分の蒸発を防いでいます。どちらも似たような生き物ですが、殻を持つか持たないかという見た目によって、いろいろな種類をカタツムリとナメクジに分けている訳です。
どことなくユーモラスな感じがするゆったりした動きは、すばやく逃げてしまう生き物と違って、じっくりとその様子を観察をすることができます。今度、見かけたらじっくり観察してみてください。