カブちゃんは、「姫路科学館だより」に掲載されている4コマ漫画です。
今回は、海水浴にでかけたら…
第95話～カブちゃん、海水浴でピンチ！ の巻～
バッタ博士のミニ知識【潮の満ち引き】
海水浴に行った時、海に着いた時と帰る時で、波打ち際の位置が違っていることに気が付いたことはありませんか？ これが潮の満ち引きです。
波打ち際の位置の変化は、その地点の海水面が上下することで起こりますが、大雑把に言って海水面は１日に２回上下します。それは、地球が１日に１回自転している関係で、その地点が月の方向に近づいた時に海水面が月の引力で引き寄せられることと、また引力は距離が遠くなると弱くなるので、その地点が月の反対方向に近づいた時に海水面が取り残されることにより起こります。
新月の頃と満月の頃は、地球と月を結んだ方向に太陽も重なるので、より海水面の上下が大きくなり大潮となります。一方、半月の頃は、地球と月を結んだ方向に太陽が重ならないので、海水面の上下が小さくなり小潮となります。
潮の満ち引きは、海の生き物に大きな影響を与えています。サンゴの産卵が大潮の日に一斉に起きる話は有名ですが、他にも潮の満ち引きに合わせた生態リズムを持つ生き物がたくさんいます。