このページでは、市民の皆さんが安心した消費生活をおくるための計量のポイントをご紹介します。
もし、皆さんのご家庭でお使いのヘルスメーター、キッチンスケールがいい加減なはかりだったら、どうなるでしょう。
いつもこのような疑問、不安が残り、やがて不正確な計量により健全な生活に実際に支障をきたすおそれもあるでしょう。
そこで、ご家庭で使われるはかりには次のようなマークを付け、「このはかりはご家庭で正しくはかれますよ。」ということを消費者の皆さんに表示しています。
このマークを「家庭用計量器マーク」といいます。
このマークの計量器なら、ご家庭で安心して使用できます。
肉や魚など商品をはかり売りするお店では、消費者のために、商品をはかり売りする場合には正しいはかりを使用することが義務付けられています。
ただし、いくら正確だからといっても、「家庭用計量器マーク」の付いたはかりを商売に使うことはできません。
商取引用のはかりには、公的機関などによるより厳しい検査に合格したはかりを使うことが決められており、その検査に合格したはかりには次のようなマークが付けられます。
それぞれ「検定証印」、「基準適合証印」といい、いずれかのマークが付けられます。
これらのマークが付いたはかりを商取引に使っていても、使い方が悪かったり、長期間使っていた場合、重さを正しく表示しなくなってしまうことがあります。
そこで、2年に1回、市の定期検査を受けることが義務づけられています。
この検査に合格したはかりには次のようなシールが貼られています。
このマークを「定期検査済証印」(合格シール)といい、「このはかりは商売に使える正しいはかりですよ。」ということを消費者の皆さんに表示することが義務付けられているのです。
このシールは、平成20年の定期検査に合格した場合の例です。
はかりの正しい使用方法についての説明です。
いくらご家庭のはかりが正しくても、たたみやじゅうたんの上で体重計にのったり、キッチンスケールの皿の片方だけに品物をのせるなど、正しくないはかり方をしていては、正しい重さを表示してはくれません。
次の3点に注意しましょう。
もし、皆さんがスーパーや商店などで買われたパック・トレーや袋入りの商品を、お家で容器入りのままはかりにのせたとき、その重さが容器に表示された「内容量」と同じだとしたら、その商品は正しい重さの商品でしょうか?
実は、正しくありません。
この時、はかりに表示された重さの中には、トレーやラップ、袋、添え物(刺身のツマ、わさび、タレなど)の重さが含まれています。
これら商品以外の物の重さは「風袋」といい、中身となる商品だけの重さを「内容量」といいます。
「風袋」と「内容量」ははっきり区別することが義務付けられており、決して「内容量」には「風袋」の重さは含めてはいけないことになっています。
したがって、この商品は風袋引きが正しく行われていないので、皆さんは必要な量の商品が買えないばかりか、この風袋にまでお金を出して買ってしまうことになるのです。
事業者だけでなく、消費者の皆さんも、このような商品で思わぬ出費を招かないよう注意したいものです。
参考
風袋の重さは、おおむね2グラムから20グラム程度あります。
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