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《 姫路発 》お城からの手紙

2020 winter vol.82

自然が豊かな夢前町で心とからだにおいしいごはん。北端に雪彦山を有し四方をなだらかな山に囲まれた夢前町。豊かな自然の中地元で採れたものを中心に「心とからだ」においしい「食」を提供する場所が増えています。
雪彦山の麓へ

姫路市内から車で約45分。夢前町の一番奥、雪彦山の麓へ向かいます。最初に訪れたのは薪窯パン キリクが週に一度オープンするカフェ「山キリク」。山に囲まれ、川のせせらぎが聞こえるのどかな場所。庭には地元で剪(せん)定されたまきが積み上げられています。

キリクの中心となるパンはカンパーニュと山食で、原料は国産小麦(有機・減農薬)、天然酵母、塩と水のみ。水曜日から発酵を始め、木曜日に生地を作り、金曜日にまき窯でしっかり焼いて、土曜日にカフェを開きます。週に一度の営業ですが、発酵に20時間かけ、まき窯でしっかり焼いたパンを求めて、多くの人が訪れます。週に一度パンを焼くというスタイルになったのは、もともと町中で営んでいたベーカリーで家族が深刻なアトピーになったからです。原因は使っていた外国産小麦のポストハーベスト農薬でした。「食べるもの」で心と体がむしばまれる経験が、自然に安全で安心な食べ物を提供することにつながっていったとオーナーの三島さんは話します。カフェではパンを使ったランチも提供。豊かな自然の中でいただく心の込もった料理に、心も洗われるような気がします。

背景画像 地元で採れる旬のものを
ランチ写真

わくわくするようなおかずが並ぶランチ

 次に訪れたのは、「時のレストラン 野」さん。過疎化するふるさとを少しでも元気づけたいと、仲良しのご夫婦が営むお店です。すぐ横を川が流れるロケーション、四季折々の花が咲く庭、木のぬくもりを感じる建物は訪れるだけでほっとします。ここでのお楽しみは何といっても夫婦で育てた野菜を中心にしたランチです。郷土料理のクサギご飯に、小さなお総菜がたくさん並び、舌だけでなく目にもごちそう。大豆から栽培し、手作りしたみそも自慢です。春に摘んで保存したよもぎを練り込んだ昔ながらのよもぎ餅は、ほろ苦い味に自家製の餡(あん)の甘みがほっとするおいしさ。田舎の手料理の良さを存分に味わうことができます。

次に訪れたのは旧山之内幼稚園跡を使った農家レストラン「且緩々(しゃかんかん)」。地元で採れた旬の野菜を中心にした20種類から25種類の料理をビュッフェスタイルでいただきます。季節に応じたメニューで心と体が整います。ビュッフェの皿には、料理名の他に体に期待できる効果も書かれ、自分の体と向き合うきっかけにもなります。「且緩々」とは「落ち着いて、慌てず、焦らず、ゆっくりと」という意味。その名のとおり、ゆったりとした時間を過ごせそうです。

且緩々外観写真

レストランの他に農産物の直売所や香寺ハーブガーデンの商品も並ぶ

農業とレストランを直結させる

農業が中心で、その延長線上で食事を提供する。夢前町にはそんなすてきな店もあります。

八葉食堂は、野菜を中心に発酵調味料をたっぷり使った定食やおばんざいの店。自分たちで手を掛け、地元の人との協力で作ったぬくもりのある店舗と素材の味を生かした料理はファンが多く、遠方から訪れる人もいるのだとか。その味を支えるのが自家農園の米と野菜です。オーナーの島袋さんは大分県で「循環農法」を学び、今は無農薬、無肥料、自然栽培で年間約70種類もの野菜を育てています。土の力で育てる野菜たちは、力強く、生命力にあふれています。「年々、野菜の味が良くなってる」と島袋さん。基本は移動販売ですが、これらのおいしい野菜と米は八葉食堂の店頭でも買うことができます。

定食の写真

丁寧さが伝わる定食


自家農園と人の写真

自然に任せるところは任せて


卵掛けご飯の写真

卵の美しさが際立つ卵掛けご飯

「ファーマーズランチカフェ」は、「静かな向かい風」という会社が運営するカフェ。循環型の自然農法を取り入れた農園で採れた野菜と、平飼いのニワトリが産む卵を「まんま食べる」ことをコンセプトにしています。「さくら」と「もみじ」の2種類から卵を選んでいただく「卵掛けご飯」は絶品!卵を割ってご飯に掛けたときのプルンッとした弾力に、思わず歓声が上がるほど。卵のいっぱい入った太巻きやプリン、チーズケーキなども人気。のどかな田園風景の中、白壁の建物と周囲に無造作に置かれた道具類もかわいく、どこかヨーロッパの農場を思わせるようなセンスの良さも魅力です。

背景画像02 100年前のお酒を復活させる

最後に訪れたのは「壺坂酒造」です。1805(文化2)年に神崎郡で創業し、約210年前に夢前町に移転して現在まで昔ながらの酒造りを続ける老舗の蔵。代表的な銘柄「雪彦山」をはじめとする清酒の他、リキュールやノンアルコールの甘酒も取り扱います。

そんな壺坂酒造で新たに生まれた酒が「呼應(こおう)100年」です。夢前町で約100年前に栽培していた幻の酒米「辨慶(べんけい)」を栽培。壺坂酒造の酒蔵から採取した蔵つき酵母を用い、山廃酛(やまはいもと)で醸すことで、100年前の日本酒を復活させました。「獣肉食文化がある夢前町だから、その肉に負けない味わいに」と当主の壺坂さん。このプロジェクトは、酒米を育てている田んぼの土を使った酒器の制作にもつながりました。田植えや収穫などの交流イベントも開催し、酒蔵はもちろん夢前町のファンづくりに手を掛けます。

壺坂さん写真

壺坂さんにお酒の話を聞かせていただきました

背景画像03 石井精肉店写真
石井精肉店

A5ランクの和牛や姫路グルメポーク「桃色吐息」のほか、夢前町の天然のいのしし肉をはじめとしたジビエ類にも力を注ぐ精肉店。オンラインでの販売もありますが、店舗でしか手に入らないレアな部位も。

住所/姫路市夢前町前之庄1365
電話/079-336-1129
時間/午前9時から午後6時まで
定休日/年末年始

夢街道farm67写真
夢街道farm67

夢前町の農家直営カフェ&レストラン。毎年12月から5月頃には、隣接する「ゆめさき苺ハウス」の朝採れ苺を使ったどデカ!いちごパフェが大人気!姫路グルメポーク「桃色吐息」トンカツ定食も味わえます。コカ・コーラとコラボしたご当地コーラフロートにも注目。

住所/姫路市夢前町宮置437-1
電話/079-337-2100
時間/午前9時から午後15時まで
定休日/月曜(9月から11月は火曜、
祝日の場合営業、翌休日)

弥勒寺写真
日本一!?布袋さんを見に行こう。弥勒寺

1000(長保2)年、書写山開基の性空上人が隠せいされ、草庵を営んだのが始まりと伝えられ、花山法皇も巡幸された由緒ある寺院です。999(長保1)年に作られた弥勒三尊仏は国の重要文化財。また、境内には日本一大きいといわれる布袋さんが祭られています。

住所/姫路市夢前町寺1051
電話/079-335-0330

大人気のイチゴパフェ食べたいな 温泉もあるよ♪
夢前町には食にこだわるショップがいっぱい!
広報推進員写真

広報推進員 大山 純奈

夢前町を愛する気持ちから生まれる優しい味。食べる人の体のことも考えたおいしいご飯には、夢前町の温かい魅力がたくさん詰まっています。心も体もいっぱい満たされた後は、美しい自然をゆっくりと堪能してみてください。