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《 姫路発 》お城からの手紙

2022 Summer vol.88

昔ながらの郷土の味 あなご ANAGO

姫路で古くから
愛されてきた海の幸。
上品で洗練された
味わいが自慢です。

滋味あふれる正統派の名物

 瀬戸内海の東部、姫路の南側に広がる播磨灘は、潮の流れが速く良質な砂地に恵まれた海域で、質の良い魚が水揚げされる漁場として知られます。今や高級食材となったあなごも播磨灘を代表する海産物。特に、開いた身を焼き上げる焼きあなごは姫路名物で、土産に贈答にと愛用されてきました。そんな伝統を受け継ぎ、市内にはあなごを看板に掲げる料理店が多くあります。

たけだの穴子めし

 姫路駅からすぐ。「たけだの穴子めし」はその名の通り穴子めし一本で勝負するお店です。肉厚の生け締め真あなごを白焼きした後、軽くあぶって秘伝の煮だれにくぐらせ、ごはんの上へ。1尾を丸ごと敷き詰めると、あなご、ごはん、たれが三位一体となったごちそうの完成です。お米は地元兵庫県産のきぬむすめ、ごまは同じく兵庫県西脇市産の金ごま、さんしょうは和歌山県産のぶどう山椒と脇を固める食材も名産ぞろい。注文を受けてから調理が始まるライブ感も食欲をそそります。

「穴子めし」は一折1,998円。冷めても美味とはいえ、出来たてのおいしさは格別。春はお花見弁当にもお薦めです。追いだれで“味変”も楽しんで。

柊の穴子御膳

「あなごってこんな食べ方があるの? こんなにおいしかったんだ! と驚いてもらえるはずです」と料理長の野里勝之さん。お昼限定の「穴子御膳」は2,750円。

 生で、焼いて、揚げて。あなごを味わい尽くすなら「あなご料理 柊」へ。料理長が腕によりをかけて播磨灘産あなごを繊細な一品に仕上げてくれます。ランチに人気の「穴子御膳」は、お造りに酢の物、天ぷら、あなごごはんなど全9品のあなご尽くしメニュー。お造りは自家製ポン酢であっさりと。鮮度の良さが光るとろけるようなおいしさです。直営の加工場で職人さんが手焼きしたあなごをのせた「あなごごはん」は、わさびを薬味に頰張ってください。