皆さん、こんにちは。
今年も残りわずかとなりました。
思い返せば、今年はたいへんな年で、1年前の今頃はまったく想像もしていない社会でした。
そうした中でも、水族館に足を運んでいただけることに、本当にありがたく思います。
さて、今回は企画展「昆虫ってすごい!」シリーズの最終回、ふりかえり編です!
今回の昆虫に関する企画展は、いろいろな社会の情勢の中で、子供から大人まで少しでも元気になってもらえたらという思いで企画しました。もちろん、私たち水族館の職員も元気を出して!という思いもありました。
おかげさまで、アンケートを拝見しても多くの方に満足していただけたようで、うれしく思います。
「水族館なのに、どうして昆虫なの?」とよく聞かれましたが、
当館ではタガメやゲンゴロウといった希少な水生昆虫の繁殖に長年取り組んでいますし、
身近な生きものは魚やカメ、カエルだけではなく、昆虫もとても身近な生きものなのです。
今回の企画展をご覧になった方々が、少しでも身近な自然に関心を寄せていただけたなら、うれしいです。
会場は、紹介する昆虫ごとにコーナーを分けて、知っていそうで知らない「昆虫のすごい!」を紹介しました。
また、できるだけ昆虫たちの表情が伝わればと、写真や映像もたくさん使いました。
アゲハの羽化の映像、セミの羽化の映像、タガメのふ化の映像などは、とても好評でした。
昆虫の顔をアップで紹介したコーナーも、子供たちに人気でした!
そして、今回の企画展で一番人気だったのが、セミの抜け殻コーナーでした!
セミの抜け殻は、今年の夏に水族館周辺で私たちが広い集めたものでした。
その数、4種2,000個以上!
実は、当初は「むし」の語呂合わせで6,400個を目指していたのですが、これは叶いませんでした・・・(苦笑)。
抜け殻の数や種類ごとの割合を、棒グラフ状にして、「セミの抜け殻グラフ」とすることで、とても見やすい展示になったと思います。
今回の企画展では、ふだんではできないような経験もしました。
アゲハの羽化の観察、テントウムシの幼虫とさなぎの採集、セミの羽化の観察、カマキリの産卵(いかにして木の枝に産んでもらうか)、カブトムシの産卵と幼虫の飼育など。
そのどれもが新しい発見ばかりでした。
今回の企画展を通して、私たちも「昆虫ってすごい!」ことが実感できました。
これからも、楽しく、新しい発見が体験できるような企画展を考えていきたいと思っていますので、ぜひご期待ください!
最後に、今回の企画展でお世話になった、じゅえき太郎さん、伊丹市昆虫館様、そしてご観覧いただいた皆さんに感謝申し上げます。
ありがとうございました。
(タケダ)