皆さん、こんにちは。
先日、野外でタナゴの調査に行ってたので、そのようすをご紹介します。
今回の調査は、ため池にすむタナゴの仲間の生息状況を調べるものです。
タナゴの仲間は水底にすむ二枚貝の中に卵を産む習性があることから、
二枚貝がすめるような自然度の高い環境が残っていないと、タナゴの仲間は生き残ることができません。
また、ため池ではオオクチバスやブルーギルといった外来種がいったん入り込むと、
タナゴのような在来種はあっという間にいなくなってしまいます。
こうした背景から、近年ではタナゴがたくさんいるため池は本当に数少なくなってきています。
姫路市立水族館では、このように希少となったタナゴの仲間の生息状況を調べるために、年に何回かタナゴ調査を行っているのです。
調査の方法はとても簡単です。
「セルビン」という仕掛けを水中に30分程度沈めておいて、その中に入る魚の種類や量を調べるのです。
今回の調査では、タナゴの仲間をたくさん確認することができました。
今年も生息地で順調に繁殖しているようです。
やっぱり野外の環境で育った個体はとてもきれいな体色をしていますね!
来年も、その次の年も、今の環境が残り、彼らが順調に育つことを願っています。
(タケダ)