皆さん
こんにちは。
さて、さっそくですが、これは何でしょう?
何だか形が電球のようですね・・・。
魚の卵には違いないようです。
この卵が育ってふ化すると、次はこんな形になります。
次は何だか形が飛行機のようですね・・・。
さて、魚に詳しい方はもうお分かりでしょう。
何の卵かというと、タナゴの仲間の卵なのです。
詳しくいうと、希少種のニッポンバラタナゴの卵です。
タナゴの仲間は二枚貝のえらの中に卵を産みつけるという、変わった習性を持っています。
ふ化した赤ちゃん(ふ化仔魚といいます)の形が飛行機のような形になっていたのにも理由があります。
飛行機の翼のような突起は、その名も「翼状突起(よくじょうとっき)」と言い、二枚貝のえらから吐き出されないようにするための、
いわば「つっかえ棒」のような役割をもつと言われています。
ちなみに、卵の大きさは2ミリ程度、赤ちゃんの大きさは3ミリ程度です。
当館では、希少となったタナゴの仲間を、このように人工繁殖させて保全しています。
卵や赤ちゃんの展示予定は今のところありませんが、機会があればぜひ展示してみたいと思っています!
(タケダ)