こんにちは。
先日、リスザルの飼育担当者からこんなものをいただきました。
これ、皆さん何かわかりますか?
これは「ナタマメ」という種類の豆です。
名前の由来はサヤの形が刃物のなたに似ていることから「ナタマメ」と呼ばれるようになったのではないか、と言われています。
最近ではなた豆茶、など健康茶としてでも一般的に知られるようになりました。
このナタマメ、リスザル舎に生えていたようで、私が「ぜひ欲しいです!」と言っていたら、それを覚えていてくれたのか、「はいどうぞ」と渡してくださったのです。
何に使うかって?
これ、お茶にもなっているくらいなので、調理して食べる事もできます。
と、いうことは、ヤギも食べるのではないか?と思い、手に入ったらあげてみたい・・・という考えになったのです。
サイズも私たちが知っている豆のサイズをはるかに上回っていますね。
中身が気になったので、1個だけ中を開けて見てみることに・・・。
意外とかわいらしいサイズの豆でした!
もっと大きいものが入っているかと思ったのですが、豆のサイズは普通くらいでしたね。
ちなみに手に置くとこのサイズ。
そら豆より少し大きいくらいですかね・・・?
さぁこれをヤギたちにあげてみましょう!
ヤギたちも待ちきれない様子。視線の先には・・・。
ナタマメを持った飼育員が。
あの手にあるのはきっと美味しいものに違いない・・・。とでも言いたげで、扉の目の前で待っています。
さあいざ、実食。
あ!口にしましたね!このヤギの名前はマリン。
マリンはクールな女の子。基本的に飼育員に自ら近づいてくる子ではないのですが、そんなマリンが真っ先に食べるとは!と写真を撮りながら思いました。
しかし、食べたかと思いきやそのまま地面に豆を落としてどこかへ去っていきました・・・。
マリンのお口には合わなかったのか・・・。
続いてやってきたのはブルー。
来てくれたのは良いものの、もはや口すら開けてくれませんでした。
この後他のヤギも傍には来ますが豆の匂いを嗅ぐだけ嗅いでどこかに去っていきました。
誰か・・・お願いだから食べてくれ・・・と願っていたその時。
一頭のヤギが齧りに来ました。
この子はニヒルという名前の、立派なヒゲも角もありますが可愛い女の子のヤギです。
ニヒルは食べ物の好き嫌いがないヤギなのです。
ある飼育担当者とは真逆ですね!偉い!
ニヒル、気に入ったのか独り占めしようと他のヤギを押しのけてまで食べに来ています。
ニヒルが相当気に入ってくれたのは嬉しいですが、やっぱり他のヤギにも食べさせてあげたい・・・。そう思ったのでニヒルから一旦離れ、他のヤギにあげてみます。
正面を向いているのはチェダー、豆を見ているのはチェダーヌという2頭とも女の子のヤギです。
チェダーの何とも言えない顔に笑いが止まりません。いったいどういう表情なんでしょう・・・。
2頭とも匂いは嗅いでいましたが興味はないようでそっぽを向いてしまいました。
みんな結構好き嫌い激しいな・・・??
その後も他のヤギたちに豆を見せるものの、完全無視を決められました。
仕方がないので全部ニヒルにあげることにしました。
いい食べっぷり!
見事完食してくれました!
(後ろに残骸が落ちていますがこれも後程食べてくれていました)
担当飼育員たちの感想としてはもっとみんな群がって取り合いをしてくれるのかな、と思ったのに意外とそんなことなかったな・・・と。
動物は私たちの想像を超えた動きをします。そこが、動物のかわいい場面でもありますが。
さぁ、今日のブログはここまで。
何が言いたかったかと言いますと・・・。
ニヒルのように好き嫌いせずにしっかりご飯を食べましょう!
ということです。
それではまた、次のブログでお会いしましょう!
ヤギ担当飼育員より