姫路市立豊富小中学校
TOYOTOMI ELEMENTARY AND JUNIOR HIGH SCHOOL
〒679-2122 姫路市豊富町御蔭925番地
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部室前に咲いていたアブラナ科の花
この時期になるとよく見られる「アブラナ科の花」。一般的に「菜の花」と呼ばれるのは、アブラナが美しい花をつけたときの状態です。アブラナは、日本では古くから野菜として、また油を採取するために栽培されてきた作物。実はアブラナは、その成長過程で名前が変わるのです。
・若い葉を食用とするとき→アオナ
・花をつけているとき→ナノハナ
・花のあとに種子ができたとき→ナタネ
食用、鑑賞用、灯油の原料として、昔から日本人の生活に密着していたといえますね。7年生の理科は、この「アブラナ」の学習からスタートします。アブラナは小学校5年生で学習をしました。7年生では、なんで花が咲くのかを詳しく学習をします。
「なぜ花は咲くのか」を調べるために、まずは花のつくりを学習しましょう。「アブラナ」の各部分を外側から分解すると、下の写真のようになります。
左側から「がく」、「花弁(花びら)」、「おしべ」、「めしべ」の順についています。そして、各部分の本数や枚数は花の種類によって決まっていることがわかります。「アブラナ」の場合、がくは4枚、花弁は4枚、おしべは6本、めしべは1本となります。
「がく」は、花の最も外側の部分で外面に毛を持っています。つぼみのときは内部を包み保護しています。
小学校で花びらとよんでいたものを、中学校からは「花弁」とよびます。花弁はおしべ・めしべを保護し、美しい色彩をもち、昆虫を呼ぶ役目をします。アブラナの花のように花弁が1枚1枚離れているものを「離弁花」、ツツジの花のように花弁がたがいにくっついているものを「合弁花」といいます。
おしべの先端にある小さな袋を「やく」といい、やくの中には花粉が入っています。
めしべの先端を「柱頭」といい、ねばりけがあり、花粉がつきやすくなっています。また、めしべの根元のふくらんだ部分を「子房」といい、中には「胚珠」とよばれる小さな粒があります。
子房の中の胚珠
このように、胚珠が子房の中にある植物を「被子植物」といいます。
おしべのやくから出た花粉が、めしべの柱頭につくことを「受粉」といいます。花粉は動物(昆虫等)や風などの力によって運ばれます。受粉すると、めしべの根元の子房は成長して「果実」(小学校では「実」とよんでいた)に、子房の中の胚珠は「種子」になります。地面に落ちた種子はその後、発芽して次の世代の植物になります。
つまり、花は子孫をふやすはたらきをしています。
この世の中には、花を咲かせる植物がたくさんあります。特にこの時期にしか咲かない花もたくさんありますね。新鮮な外の空気を吸うついでに、身近にある花のつくりの特徴を調べてみましょう。アブラナと同じように胚珠が子房に覆われている被子植物や花弁が1枚1枚離れている離弁花にはどのようなものがあるかな?
ただし、花の生命をいただき学習していることを忘れずに・・・
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