姫路市立豊富小中学校
TOYOTOMI ELEMENTARY AND JUNIOR HIGH SCHOOL
〒679-2122 姫路市豊富町御蔭925番地
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アブラナ(リンクはこちらへ) と ツツジ(リンクはこちらへ)の花のつくりを学びました。今日はタンポポの花のつくりを学びましょう。
「アブラナは離弁花」 、「ツツジは合弁花」というように、花弁に特徴の違いはありましたが、どちらも種子でなかまをふやす「種子植物」でした。では、タンポポはどちらでしょうか?
正解は、「合弁花」です。
タンポポは離弁花に見えますが、たくさんの花の集まりであると考えることができます。下の写真のように、タンポポの花を縦に切り開いてみると、よくわかります。
タンポポの断面
花弁を1枚を取ってみましょう。すると、花弁の根元には、「子房」に覆われた「胚珠」があることがわかります。そして、花弁は1枚のように見えますが、よく観察するとうすい筋で5枚にわかれており、花弁が根元でくっついていることがわかります。よって、タンポポは「合弁花」になります。
タンポポのスケッチ
アブラナやツツジと同じように、花粉が柱頭につく(受粉する)と、めしべの根元の子房は成長して「果実」に、子房の中の胚珠は「種子」になります。地面に落ちた種子はその後、発芽して次の世代の植物になります。アブラナやツツジのように種子でなかまをふやす仲間なので「種子植物」です。
しかしアブラナやツツジと違うところは、花が咲き終わると、花茎は地面に横たわり、茎を通して根や葉から花に養分を送り、約2週間経過して、綿毛がふくらむ頃に茎が再び立ち上がります。立ち上がった茎は花がついていた時より、伸びて高さが高くなります。これは、風を受けやすくして綿毛を遠くまで飛ばすためと考えられています。タンポポはタネがついた綿毛を風にのせ、遠方にタネを飛ばすことで子孫を残しています。この綿毛の形は風が抜け、安定してより遠くに飛ぶことができるような構造になっています。
植物は動くことはできませんが、タネを遠くへ飛ばすことにより、仲間を増やすことができます。タンポポの綿毛は、一説によると、風速10mの風では、10kmも飛ばされることもあるようで、わずか風速0.5mの風があれば、いつまでも落ちずに空気中に漂うことができるので、たいていの綿毛はかなり遠くまで飛ばされます。
植物は自分自身で動けない分、昆虫や風を使い受粉や種子を仲間をふやす工夫をしています。ただ生えているだけでなく、生きるために考えていますね。
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