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姫路市立白鷺小中学校

HAKURO ELEMENTARY AND JUNIOR HIGH SCHOOL

〒670-0012 姫路市本町68番地52 地図

電話番号:079-222-5588

コロナ禍が示した義務教育学校の可能性

  • 公開日:2021年2月5日
  • 更新日:2021年2月5日
  • ID:9229

~「たし算」から「かけ算」へ~

 緊急事態宣言の延長が検討されているとの報道がなされています。新型コロナウイルス感染がいっこうにとどまる様子がみられない状況下では、やむを得ないことかもしれません。このような中で、特に二つのことが明らかになりました。

  一つは、小学校・中学校が一体となって、感染対策に取り組んでいかなければ感染を止めることはできないということです。小・中学校が基本的対応を同一歩調で進めるのはもちろんのこと、校種を越えて兄弟関係の把握、相互の健康状況の確認、家庭状況の共通理解を欠いては、効果を上げることはできません。このことは、他の教育課題についても当てはまることです。(教育委員会からの通知にも「同居の家族に発熱等の風邪症状がある場合も、登校を控える。登園後も、体調不良で早退措置となった場合は、兄弟姉妹も早退となります」と明記されています。)

 もう一つは、経済状況の急激な悪化です。当然、それは家計を直撃し、子供を取り巻く環境が深刻化していくことが予測されます。つまり、社会の底が抜けていくような中、ますます社会格差が大きくなっていきます。そんな中で、子供の学びと育ちに学校にできること、責任を持って取り組まなければならないことは何かを明確にして、小・中学校が協働し、具体的に実践していくことが求められます。

 どちらも、小中一貫教育という枠組みで教育活動をとらえていかなければならないことを示しています。今こそ、究極の小中一貫教育をめざす義務教育学校である本校の強みを生かすときだと思っています

 ところで、昨年末に職員室が協働棟に移転しました。旧職員室は白鷺中学校時代のものを小・中学部の職員室に充てたため、小学部の各教室から離れており、職員室としての役割を果たすことができていませんでした。そこで、正門から大きく離れてしまうなどのマイナス面もありますが、小・中各部棟のほぼ中間に位置する協働棟2階に、市教育委員会にお願いして造っていただきました。

 この1カ月(実質的には4週間)、新しい職員室を使用して思ったことは、「場を共有することは、時間を共有すること。時間を共有することは思いを共有すること」ということでした。小学部、中学部の教職員が、混ざり合って活動することで、相互の理解が進んでいます。また、少人数で会議をするスペースも設けられており、情報共有や意見交換もしやすくなりました。そして、何より、以前にも増して職員室に活気が満ちあふれています。

 端的に言えば、小学校と中学校という二つの学校が共同生活をしているという状態から、白鷺小中学校という一つの学校として、「(やっと)名実ともにスタートを切ることができた」ということです。義務教育学校は、「小学校+中学校」というたし算的につないだ学校という発想では、その力を充分に発揮することができないように思います。「たし算」ではなく「かけ算」、つまり「小学校×中学校」で二つを融合(混ぜ合わせる)させて、新たな可能性を切り拓いていく気概を持って、新たな学校づくりに取り組んでいきたいと思います

 現在、このような新たな環境と考えのもと、この3年間の取り組みを土台に、今までよりも一層、義務教育学校・コミニュティスクールの利点を生かした教育を行っていっています。まず、小・中学部のつなぎ目となる小学6年生に、学習面では、すべての児童に計算の技能を習得させています。2月末からは、7年生の学習準備として、数学と英語において、中1の学習を行います。また、運動・文化面では、希望者に中学校の部活動に参加させ、自分の興味・関心を伸張させながら、先輩・後輩関係を体験させています。

 どの取り組みも、市内の他の学校では行っていない初めての取り組みなので、課題もありますが、学校・家庭・地域が連帯して、子供の学びと育ちを充実させるためにご理解とご協力をお願いします。

 「人生の過去は予備であり、本舞台は未来にあり」(尾崎行雄)といいます。白鷺小中学校の可能性を追求していきたいと思います。

 ※「小学校教科担任制22年度導入へ」(神戸新聞1月27日)これまで小中乗り入れ授業で培ったノウハウを生かしていくチャンスになるのではないかと思っています。


(学校通信「白鷺一心」令和2年度 第9号より)