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姫路市立林田中学校

HAYASHIDA JUNIOR HIGH SCHOOL

〒679-4206 姫路市林田町林田33番地 地図

電話番号:079-261-2013

学校通信7月

  • 公開日:2021年7月30日
  • 更新日:2021年7月30日
  • ID:11593

1学期を終えて-「自律心」を育てるには-

 令和3年の1学期が終わろうとしています。新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が発出されていない合間をぬって、修学旅行や野外活動、総体が実施できてよかったです。

 皆さんにとって1学期はどうでしたか。やるべきことにしっかりと向き合えたでしょうか。節度を保って生活できたでしょうか。1年生と3年生には、野外活動と修学旅行の事前指導で、「今やらなければいけないこと」「今やってはいけないこと」「今やる必要のないこと」の3つの点を意識して行動するように伝えました。実は、この3つの言葉は、自分の言動について、「自分で線を引ける(この辺まではよい。ここからはアウトという線を自分で引くことができる)」ようになってほしいという「自律心」を育てるために自分の脳に意識させるためのものです。普段の生活では、主に中学校の先生が線を引いて皆さんの言動をコントロールしています(これを他律と言います)。

 さて、35日間の夏休みが明日から始まります。昨年は約10日、小学校では2週間の夏休みでした。コントロールしてくれる人が少なくなった夏休みは、君たちにとって、「自律心」を育てるよい機会となります。

 夏休みの最初に目標を立てて頑張ろうとしますが長続きしなかった経験はありませんか。それを、「三日坊主」と言いますが、多くの人がこの「三日坊主」を経験しています。皆さんは、頑張り切れずに諦めてしまった自分自身を恥ずかしいと思ったことはないでしょうか。

 脳は本来、頑張るようにできていません。新しいことや異質なこと、自分にとって苦痛に感じることは、脳が勝手に働いてストップをかけるようです。つまり、人が「三日坊主」になることは自然なことなのです。頑張れない自分はダメであると自分を責めるのではなく、むしろそれが普通であり、精神論だけで乗り越えられるものではないということを知る必要があります。

 人の脳の使い方には癖があって、無意識の状態のまま新しいことをやろうとしても脳が受け入れてくれません。この脳の拒絶反応を抑え込むには、新しい刺激を意識的に繰り返すことで脳に慣れさせるしかありません。「三日坊主」を克服するには、何らかの手段を使って繰り返すしかないということです。

 今を時めくメジャーリーガーの大谷翔平選手は、花巻東高校時代にマンダラートという目標達成表を作成して、日々の練習や生活でやるべき内容を脳に繰り返し意識させていたという話を聞いたことがあるかもしれません。

 彼は、最終目標(「ドラフト1位8球団」)を達成させるためには、「運」も必要であると考え、運の強い人になるためにごみ拾いをしたり、部屋の掃除をしたり、挨拶をするといったことを課題として取り上げています。今でもごみを拾い、対戦相手チームの選手や審判員に対する行動で尊敬されているのは、そのようなマンダラートに書き込まれた一つひとつの手段が大谷選手のなかに染みついて、脳が拒絶せずに働いているからではないでしょうか。

 「自分が頑張れる人間か、頑張れない人間か」という視点ではなく、目標を達成するためには、常に課題に意識を向けなければならない。そのために大谷選手は、マンダラートに書き込んで、忘れないようにどこかよく見える場所に貼って、繰り返し意識しながら努力を続けた成果が、今の大活躍につながっているのでしょう。

 皆さんは、マンダラートを作成しなくても、目標や課題克服のための手段を書き出して、1日の生活の記録をクロームブックに残しながらこの夏休みを過ごしてください。「自律心」を育てるのは自分自身です。他人ごとではなく自分のこととして取り組むことが「自律心」を高める第一歩です。勉強はもとより、3年生は、進路に向けて、1・2年生は、部活動での取組を通じて、35日を有意義に過ごしてください。

 夏休みを終え、少し成長した皆さんと、2学期をスタートできればと期待します。