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姫路市立増位中学校

MASUI JUNIOR HIGH SCHOOL

〒670-0806 姫路市増位新町二丁目4番地1 地図

電話番号:079-224-9110

2月1日 校長室から

  • 公開日:2022年2月2日
  • 更新日:2022年2月2日
  • ID:13764

忘れていませんか? 3・11と1・17 ~「忘れたころ」でなくても、必ず、いつかやってくる~

 2011(平成23)年3月11日、東日本大震災が発生しました。この地震が発生したとき、今の一年生は満2歳の春でした。この地震・津波による死者・行方不明者2万2千人以上(未確定。震災関連死を含む)。同時に発生した福島第一原子力発電所の原子炉爆発による放射能汚染により、今なお避難生活を強いられている=そうする以外ない方が多数、おられます。  

 そして1995(平成7)年1月17日は、阪神・淡路大震災が起きた日です。この年に生まれた赤ちゃんは、今年、満27歳になります。国内観測史上初の震度7。姫路でも震度4でしたが、今までとは全く違う地震だと感じました。確定した死者・行方不明者は震災関連死を含み、6,437人。昨年の「至誠 No.30」で紹介した『スマホでみる阪神淡路大震災 災害映像がつむぐ未来への教訓』(木戸 崇之・朝日放送テレビ、西日本出版社)という本は、QRコードを利用すると、大震災当時のニュース映像等がスマホやタブレットではっきりと見ることができます(増位中図書室にもあります)。当時の様子を思い出して、私も思わず画面を食い入るように見つめました。1年生の皆さんは阪神・淡路大震災について、昨年11月のわくわくオーケストラの前に神戸の「人と防災未来センター」で学習しました。今月は、これら未曾有の自然災害の狭間に当たる月です。これらの自然災害が私たちに教えてくれていることがたくさんあります。増位中では、今年も1月17日に全校で避難訓練を行いました。  

 平成9年(1997年)に兵庫県教育委員会が作成した防災教育副読本『明日に生きる―阪神・淡路大震災から学ぶ』に「語りかける目」という資料があります。これは、阪神・淡路大震災の被災者の救助活動や遺体捜索にあたった警察官の手記で、震災当時の実話をもとにしたものです。県の道徳副読本『心かがやく』にも納められていますので、生徒や保護者の皆さんも目にしたことがあるかもしれません。保護者の皆さんも、関心のある方は、県道徳副読本『心かがやく』を紹介しますので、申し出てください。また、県教育委員会のHPでも、直接読むことができます。

(あらすじ)  

大地震で壊れた家の下敷きとなりながらも何とか自力で脱出した少女。しかし,少女の母はまだ家の中に取り残されたまま。少女は必死に母を助けようとするが,火事が間近に迫ってくる。母の「逃げなさい」の言葉に手を放す少女。わが家と母が火に飲み込まれ,燃えさかる炎をどんな気持ちで少女は見ていたのだろうか。読む者の心にせまってくる強烈な内容である。 

 私=校長は、この資料に出てくる警察官の講演をじかに聞きました。実際に体験した、本物だけがもつ伝える力を、ひしひしと感じたことを昨日のように思い出します。今、私たちは、27年前にふるさと兵庫に住む私たちの父母・祖父母・家族・親戚・友人・隣人が体験し、苦しみ、涙を流した出来事を決して忘れてはなりません。そして、それと同じことが東北地方でも起こり、まさに今もまだ被害が続いているのです。もちろん阪神・淡路大震災の際も世界中、全国から援助の手がさしのべられ、日本の「ボランティア元年」と言われたほどでした。しかし、私たちは「苦しみを抱えた人々の心」に本当に寄り添っているでしょうか。

 コロナ禍の今、「寄り添う」という言葉の本当の意味を考え、同時に、人と自然との関わりや自分の将来・生き方について、生徒も先生も一人ひとりが考えなければならないと思います。まさに他人事ではなく我が事として。

心を一つに創り上げよう! 心のふるさと われらが母校!  

…私たちが生まれ、育ち、住まい、暮らし、学ぶ

砥堀・水上・増位小校区を愛する気持ち、  

そして、増位中学校を愛する気持ちをもとう!

 

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