姫路市鉄道駅周辺整備プログラムの概要

昨今の人口減少・超高齢化の進行に伴い、わが国では、高齢者など自動車を運転できない人の移動手段をどのように確保していくかが重要な課題となっています。また、姫路市では、鉄道やバス等の公共交通ネットワークにより、地域間の交流・連携を図るまちづくりを目指しており、今後、鉄道駅の役割がますます重要となっていきます。

しかし、姫路市内にある31の鉄道駅の中には、バリアフリー化されていない駅、アクセス道路が狭い駅、不法駐輪がある駅など、課題のある駅があります。

そこで、限られた予算の中、これらの多くの鉄道駅を計画的かつ効率的に整備を進めるために、各駅の整備すべき内容や改善すべき優先項目などを盛り込んだ鉄道駅周辺整備プログラムを平成28年に策定し、この度内容の更新を行いました。

このプログラムは、事業中の姫路・英賀保間新駅を含めた市内32駅のうち、整備済み及び事業中の駅を除いた15駅を今後整備の必要な駅として抽出し、整備内容及び着手時期の目標を定めています。

鉄道駅及びその周辺整備を実施していくためには、各駅の課題等を踏まえたうえで、整備の方向性を定めるとともに、それぞれの計画期間及び着手予定時期を明らかにし、事業化への透明性を確保する必要があります。

そこで、このプログラムでは、令和3年度から令和7年度までの5年間を計画期間に定めるとともに、整備方針として位置づけた6項目について、安全・安心に関わる緊急性の高い項目をより優先的に着手していきたいと考えています。

ただし、このプログラムは市が主体的にまとめたものであるため、具体的な事業手法等については、実施時に関係機関と十分に調整を図りながら進めていきます。

また、計画期間、整備方針については、実施の進捗等を見ながら概ね5年ごとに見直しを行い、新たな緊急対策が生じた場合や、国の方針、社会経済情勢の変化、周辺のまちづくり進捗状況、関係機関や地域等の協力などに合わせて適宜、見直しを行いながら取り組んでいきます。