令和4年3月8日(水曜日)
担当課 姫路市文化国際課
担当者 髙本・藪上
電話番号 079-221-2098
令和4年度(第45回)姫路市芸術文化賞の受賞者が決定いたしました。
芸術および文化の振興のため、その功績が顕著であり、姫路市を中心に活躍し、または姫路市に貢献した者若しくは団体を表彰することにより、本市の芸術文化の振興と向上に資することを目的とする。
小坂 通泰(剪画)
功績概要
まず、芸術文化大賞という望外の栄誉に感謝。
未だ一般に耳慣れない「剪画」の分野に、またひと筋の光が当たり、広がりへ繋がる喜びと共に感慨ひとしおである。
思い返せば約40年前に戴いた「芸術文化年度賞」はグラフィックデザイナー時代の活動に対し頂き、その20年後には「文化賞」を。今回で3度目の「芸術文化大賞」は、八十路の峠越えの道すがらに在り、まさに望外の「天からの褒賞」としか思い当たらない。
元来、デザイナーとして独自の表現手法を探るうちに出会った「切り絵」、当時、依頼により制作を続けていた「姫路城観光ポスター」や「お城祭り」などイベントポスターに取り入れて成果を得、剪画家への道に繋げる糸口ともなった。姫路城の内外を幾度となく巡り描き続け、いつしか姫路城に寄り添う画業をめざし、地元姫路に根を張る決意。新聞の連載から、郷土の守護神「播磨國総社の三ツ山大祭」ヴィジュアル制作や郷土誌「BanCul」連載画制作などの舞台を得て個展開催に、そして「姫路城絵はがき」刊行(9回)へと。他方では学校への出前教室や教室活動にも。
出会いや導きに支えられ、剪画を武器に「姫路城画家」と自認し、ふるさと姫路に根を下ろす決意から60年、その選択はまさに正解であった。
「剪画」を伝統的絵画世界に比べれば、画材ひとつ取っても「紙一枚を切り抜き芸」にすぎない一見安易で厚みに乏しい表現世界かと見られがちながらも、「美術として高みに」を目指し、新たな可能性の追求に腐心し、モノクロ表現を基本に差別化を図り、「剪画協会」が設立されて50年。手作りからテクノロジーに至るまで多岐に展開を見せる昨今の美術界にあって剪画のこれからは、「紙一枚と言えども心技を磨き「繊細さ」のみに陥らない」新たな表現性が求められて来るであろう「剪画」。その未来に思いを馳せながら、慶びの春告げに酔い浸ろう。
余談ながら、5年前に心ならず住み慣れた故郷の住まい捨て、網干に住いを移している。田園も広がる散策や通院路には必ず出会う大きな立看板がある。全国に店舗展開する「西松屋チェーン」の「うさちゃん」看板が、青空に笑顔の前に立ち、この絵をデザインした頃からの道筋のあれこれ巡らせる事がある。今も我が誉れ高い代表作品であり、画家人生の原点とも言えるこの看板にも報告を、と。
玉岡 かおる(文芸)
出口 隆一(郷土史)
受賞者なし
鏡谷 明夫(合唱指導)
新福 かな(邦楽)
出口 郁子(陶芸)
令和5年1月19日、1月31日の2回にわたり、11名の選考委員による慎重な審議の上、選考された。
特に優れた芸術作品を創造した者若しくは団体、または文化活動を通じて傑出した業績を挙げ、文化の向上発展に顕著な功績のあった者若しくは団体
永年にわたり、優れた創作活動を通して、芸術文化の向上発展に貢献した者若しくは団体、または永年にわたり、顕著な文化活動を通して、地域文化の向上発展に貢献した者若しくは団体
最近1年間に優れた作品を発表し、芸術文化の向上発展に貢献した者若しくは団体、または最近1年間に顕著な文化活動を通して、地域文化の向上発展に貢献した者若しくは団体
優れた芸術文化活動を行い、将来一層の活躍が期待される者または団体
姫路市役所観光経済局観光文化部文化国際課
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