令和5年3月14日(火曜日)
担当課 姫路市書写の里・美術工芸館
担当者 古林
電話番号 079-267-0301
姫路市書写の里・美術工芸館では、令和5年4月15日(土曜日)から7月9日(日曜日)まで春季特別展「生誕100年・最後の抒情画家 藤井千秋展」を開催します。
令和5年4月15日(土曜日)から7月9日(日曜日)まで
姫路市書写の里・美術工芸館
藤井千秋(ふじいちあき 1923-85年)は戦後の少女雑誌、学年誌や絵本の口絵や原画を数多く描き、当時の少女たちを魅了した挿絵画家です。彼が描く、優しく澄んだ瞳に凛としたたたずまいの少女画は、抒情画(じょじょうが)とも呼ばれ、見る者を引きつけました。大正時代から続く抒情画は戦後までブームを巻き起こしましたが、時代と共に少女漫画へと移り、そのはざまに活躍した藤井千秋は、最後の抒情画家とも呼ばれています。
生誕100年にあたる今年、時を経ても色あせることのない千秋が生みだした作品の数々を展示し、その功績を紹介します。
縦約30×横約22センチメートル 水彩、墨・紙 個人蔵
『少女の友』(実業之日本社)に千秋が初登場したのは1946年12月号からですが、専属画家契約を結び、スター抒情画家としての地位を確立しました。華麗で繊細な筆遣いで描かれています。
縦約25×横約16センチメートル 鉛筆、墨・紙 個人蔵
繊細な線と黒一色で描かれるシルエット画は、登場人物の顔を敢えて描かず、その向きや髪、指先やポーズなどの表情が読者の想像をいっそう掻き立てます。シンプルな表現の中にも千秋の卓越したデザイン感覚が表現されています。
縦約21×横約24センチメートル 水彩、墨・紙 個人蔵
『女学生の友』(小学館)には1955年7月頃から登場し、以後、メインの活動舞台となり、1960年頃まではカラー口絵や挿絵を手がけました。千秋の作品は、明るく快活で現代的な少女像へと作風が変化しました。
縦約41×横約34センチメートル 鉛筆、水彩、墨・紙 個人蔵
晩年は雑誌などの挿絵の世界から解放された千秋は、生涯のテーマとした高貴な王女や貴婦人の姿を自分自身の為に描くようになります。作品は没年に描いたものです。
展覧会のチラシ
姫路市役所観光経済局観光文化部姫路市書写の里・美術工芸館
住所: 〒671-2201 姫路市書写1223番地
電話番号: 079-267-0301 ファクス番号: 079-267-0304
電話番号のかけ間違いにご注意ください!