
資料提供日

問い合わせ先
担当課 姫路市地域医療課(実証実験全般)
担当者 井上
電話番号 079-221-2399
担当課 姫路市救急課(救急現場での取組等)
担当者 吉田
電話番号 079-223-9551
本市は、総務省消防庁による「マイナンバーカードを活用した救急業務の迅速化・円滑化」に向けた実証実験に参画しました。そのとりまとめ内容について公表します。

実証実験の概要について

概要
健康保険証利用登録をした傷病者のマイナンバーカードを活用して、オンライン資格確認等システムから搬送先医療機関の選定に資する情報を入手することにより、救急業務の迅速化や円滑化を図ることを目的に実証実験を実施し、その効果等を検証する。

姫路市における実証実験の結果

実施期間

実施件数
実施件数一覧 全出動件数 | 救急隊長の判断 | マイナンバーカードの所持 | 健康保険証利用登録の有無 | 本人同意の有無 | データ閲覧 |
1,936件 (100%) | 実施可 1,618件 (83.6%) | 所持 369件 (19.1%) | 登録あり 105件 (5.4%) | 同意あり 84件 (4.3%) | 84件 (4.3%) |
- 本人同意の有無について
対象者(健康保険証利用登録有)の内、80%が同意

奏功事例
- 50代男性痙攣発作
本人の訴えが傷病により曖昧であり、通院中の病院・服薬の情報が明確でなかった。マイナンバーカードの情報から、痙攣を起こす疾患及びかかりつけ医が判明し、医療機関との情報共有ができ、収容依頼をスムーズに行うことができた。 - 80代男性下腹部痛
視覚障害があり耳が聞こえにくい傷病者であったが、情報閲覧により正確な情報収集が行うことができた。

実証実験に係る分析・検証
- 対象者のうち、8割近くが同意している現状を踏まえると、今後マイナンバーカードの交付等が進めば、更なる活用が見込まれる。
- 特に機器の習熟が不十分な初期の段階では、現場滞在時間が長くなっていた。マイナンバーカード活用の有無により、現場滞在時間に差が生じないよう、操作の簡素化を図る等、対応を工夫する必要がある。
- 高齢者の搬送が高い割合を占めており、今後、高齢者割合が更に増加することを見据えると、口頭による情報収集が困難な傷病者に対して、本事業は有用性が高い。
- 消防機関、医療機関ともに主に既往歴、薬剤情報、診療情報に有用性を感じていた。これらの意見を踏まえ、救急隊が求める情報を迅速に確認できるよう、閲覧画面の構成等を検討していく必要がある。
- データ閲覧の同意に至る前提条件として、カード所持及び健康保険証登録があるが、市内においても地域性が大きいことが伺えた。

姫路市における今後の進め方
- 今回公表した姫路市消防局管轄の事例の分析・検証を踏まえ、マイナ保険証の活用推進を進めていく。
- 消防庁から、実証実験を全国展開するためのシステム化に当たっての協力要請を受けていることから、救急医療現場での聞き取りや検討など引き続き協力していく。

添付資料