3機同時観測について
2018年に打ち上げられた国際水星探査計画ベピコロンボが、水星に向かう途中に金星の重力を利用して軌道を変える「スイングバイ」を2020年10月15日(木曜日)に行います。
この機会に合わせて、ベピコロンボの一翼を担う水星磁気圏探査機「みお」が金星を観測、それに合わせて現在金星を周回中の探査機「あかつき」と、地球を回る軌道上にある惑星観測専用の宇宙望遠鏡「ひさき」も共同で金星の観測を行います。
- ISAS News2020年8月号(PDF) 6ページ目に観測についての記事があります。
- 水星磁気圏探査機「みお」(JAXA)
- 金星探査機「あかつき」(JAXA)
- 惑星分光観測衛星「ひさき」(JAXA)
金星ってどんな星?

最近、夜明け前の東の空で明るく輝いている星が、「明けの明星」こと「金星」です。とにかく明るいので、早起きさえできれば間違えることはないでしょう。
2020年10月15日の夜明け前は、細い月も見えているので、きっと美しい光景が見られます。
望遠鏡で見ると、月のように満ち欠けしてみえますが、模様らしい模様は見えません。真っ白な雲に覆われているからです。(なので、太陽の光を反射して明るく見えます)
金星は地球とほぼ同じ大きさですが、探査機が行って調べてみると、表面は雲に覆われていて涼しいどころか、表面温度は500度もある灼熱の惑星です。地球と金星を比べることで、地球の成り立ちを調べることができます。(写真は姫路市・星の子館)
「第4の金星観測隊員」になろう!
10月15日の朝に金星が見えた方は、ツイッターでハッシュタグ「#第4の金星観測隊員」をつけて呟いてみてください。衛星たちへの応援も大歓迎です!
各地の公開天文台も参加
みなさんと同じ「第4の金星観測隊員」として、日本各地にある公開天文台でも、当日の朝に金星に望遠鏡を向ける施設があります。