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天体写真と観測報告「天体望遠鏡の修理(その1)」

10年間がんばって星を見せてくれた、星の子館の90cm天体望遠鏡「あさひララ」もそろそろお疲れなようなので、修理をすることになりました。そのために2002年11月13日に地上30mの姫路科学館最上階のドームから、14トンの望遠鏡を下ろす作業を行いました。
めったに見られない「空飛ぶ望遠鏡」のようすをご覧ください。

クレーン到着 作業開始
大型クレーン車は交通の邪魔にならないように、交通量の少ない早朝5時半に到着しました。 クレーンは全長20m、タイヤが16個もついている特大のものです。夜明けを待って作業開始です。
ブームの組み立て1 ブームの組み立て2
クレーン車のアームだけではドームに届かないので、先にさらにアームを追加していきます。後ろにクレーンを作るためのクレーンも見ます。 全部で30mほど追加して、アームが駐車場からはみ出しています。
クレーンを立ち上げ クレーン完成
できあがったクレーンをゆっくり持ち上げていきます。 2時間ほどかけて全長80mほどのクレーンができあがりました。
ドーム作業 ベルトかけ
ドームまでクレーンのフックが来ました。 望遠鏡は複雑な形をしているので、吊り上げるためのベルトを慎重にかけていきます
バランス取り 鏡筒取り外し
ゆっくり吊り上げながら、ボルトをはずしていきます。上の人はバランスを調整しています。 1時間ほどかけてついに望遠鏡が外れました。
ドームから出るよ ドームから出た
せまいドームのすきまからゆっくり外に押し出します。 10年ぶりに外に出ました!
これぞ空飛ぶ望遠鏡です
これぞ空飛ぶ望遠鏡です。
次は赤道儀 バランスをとる
今度は赤道儀です。分解して外に出す予定でしたが、クレーンに余裕があるので、一気に出すことにしました。 赤道儀も複雑な形をしているので、慎重にベルトをかけていきます。
赤道儀が浮きました ゆっくり外へ
1時間ほど苦労して、やっと少し浮き上がりました。 ゆっくり外に押し出します。すきまに当たらないように慎重に…。
ドームから出るよ ドームから出たよ
10トンほどの赤道儀がついに外に出ました。 ゆっくり地上まで降ろします。
記念写真 現場の様子
外に出してみると結構大きいですね。 駐車場は工事現場のようです。