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天体写真と観測報告「アイソン彗星(C/2012 S1)(2013年)」

 アイソン彗星は、2012年9月に発見された彗星です。「アイソン(ISON)」とは、国際科学光学ネットワーク(International Scientific Optical Network)の略称です。
 2013年11月29日に太陽に最接近しましたが、どうやら耐え切れずにバラバラに崩れて蒸発してしまったようです。今後観察できる可能性は、極めて低くなりましたが、まだ諦めずに様子を見ましょう。

 星の子館と同じ、全国の公開天文台で撮影されたアイソン彗星の写真は日本公開天文台協会のページでご覧いただけます。

15cm屈折望遠鏡で撮影したアイソン彗星の変化

2月9日のアイソン彗星 2月15日のアイソン彗星 3月11日のアイソン彗星 8月27日のアイソン彗星
2013年2月9日 2013年2月15日 2013年3月11日 2013年8月27日
9月17日のアイソン彗星 9月28日のアイソン彗星 10月1日のアイソン彗星 10月13日のアイソン彗星
2013年9月17日 2013年9月28日 2013年10月1日 2013年10月13日
10月22日のアイソン彗星 10月28日のアイソン彗星 11月2日のアイソン彗星 11月8日のアイソン彗星
2013年10月22日 2013年10月28日 2013年11月2日 2013年11月8日
11月12日のアイソン彗星 11月14日のアイソン彗星 11月16日のアイソン彗星 11月21日のアイソン彗星
2013年11月12日 2013年11月14日 2013年11月16日 2013年11月21日
11月23日のアイソン彗星
2013年11月23日

11月23日

15cm望遠鏡で撮影した2013年11月23日のアイソン彗星 たぶん、太陽接近前最後の撮影だと思います。彗星の頭部は明るくなっていますが、尾は薄明にまぎれて、もう見えていません。
 双眼鏡では、水星を手がかりに見つけられました。肉眼でもかすかに見えた気がします。
 アイソン彗星は地球から1.3億km、太陽からは5200万kmです。

  • 2013年11月23日 5時58分
  • 15cm屈折望遠鏡(焦点距離1800mm)+冷却CCDカメラ(Iバンドフィルタ)
  • 15秒×4枚(計1分)露出

20cm望遠鏡で撮影した2013年11月23日のアイソン彗星 別の望遠鏡で撮影したカラーのアイソン彗星です。赤く見えているのは、高度の低い場所にあるためです。

  • 2013年11月23日 5時46分
  • 20cm反射望遠鏡(焦点距離1800mm)+D7000
  • 30秒×4枚(計1分)露出

11月22日

標準レンズで撮影した2013年11月22日のアイソン彗星 明け方の空を、デジタル一眼レフカメラで撮影した写真です。左側の明るい星は水星で、右側にうっすらアイソン彗星が写っています。
 双眼鏡では、水星を手がかりに見つけられますが、望遠鏡では視野が狭いので難しいです。
彗星としては格段に明るいのですが、残念ですが、誰でも外に出てぱっと見える、そんな感じではありません。
 アイソン彗星は地球から1.3億km、太陽からは5500万kmです。

  • 2013年11月22日 6時00分
  • ニコンD5100(55mm相当をトリミング)
  • 1/2秒露出

11月21日

15cm望遠鏡で撮影した2013年11月21日のアイソン彗星 15cm屈折望遠鏡で、フィルターつけて撮影したアイソン彗星です。
 11月16日に比べて、さらに頭部が明るくなってきていますが、尾は夜明けの薄明にまぎれてしまって、あまり写りません。
 10cm屈折望遠鏡では、ほとんど恒星と変わらない感じに見えます。
 アイソン彗星は地球から1.3億km、太陽からは6300万kmです。

  • 2013年11月21日 5時40分
  • 15cm屈折望遠鏡(焦点距離1800mm)+冷却CCDカメラ(Iバンドフィルタ)
  • 5分×2枚(計10分)露出

10cm望遠鏡で撮影した2013年11月21日のアイソン彗星 10cm屈折望遠鏡で撮影したアイソン彗星です。
 7倍50mmの双眼鏡では、かすかに尾が見えるかな?くらいですが、6時を過ぎて空が明るくなっても、しばらく見えていました。。

  • 2013年11月21日 5時50分
  • 10cm屈折望遠鏡(焦点距離400mm)+ニコンD5100
  • 10秒×6枚(計1分)露出

11月16日

15cm望遠鏡で撮影した2013年11月16日のアイソン彗星 15cm屈折望遠鏡で、フィルターつけて撮影したアイソン彗星です。
 11月14日のものに比べて、さらに頭部が明るくなってきていて、尾は細い筋が絡まっているように見えます。
 7倍50mmの双眼鏡で尾は見えませんでしたが、恒星のような明るい点としてみました。
 アイソン彗星は地球から1.3億km、太陽からは8800万kmです。

  • 2013年11月16日 5時6分
  • 15cm屈折望遠鏡(焦点距離1800mm)+冷却CCDカメラ(Rバンドフィルタ)
  • 5分×3枚(計15分)露出

11月14日

15cm望遠鏡で撮影した2013年11月14日のアイソン彗星 15cm屈折望遠鏡で、フィルターつけて撮影したアイソン彗星です。日付か変わった頃に、海外から急に明るくなったとの情報があって、撮影してみました。
 11月12日のものに比べて、頭部が明るくなってきていて、尾が二股に分かれている様子もはっきりしてきました。
 アイソン彗星は地球から1.4億km、太陽からは9800万kmです。

  • 2013年11月14日 4時42分
  • 15cm屈折望遠鏡(焦点距離1800mm)+冷却CCDカメラ(Iバンドフィルタ)
  • 5分×4枚(計20分)露出

15cm望遠鏡で撮影した2013年11月14日のアイソン彗星その2 同じ15cm屈折望遠鏡で、フィルターを変えたものです。尾が二股になっている様子が分かりやすいです。

  • 2013年11月14日 5時11分
  • 15cm屈折望遠鏡(焦点距離1800mm)+冷却CCDカメラ(Rバンドフィルタ)
  • 5分×3枚(計15分)露出

90cm望遠鏡で撮影した2013年11月14日のアイソン彗星 90cm反射望遠鏡で撮影した写真です。コントラストが悪いので、あまりはっきりしたものは写りませんが、彗星特有の青緑色が綺麗です。

  • 2013年11月14日 5時11分
  • 90cm反射望遠鏡(焦点距離4500mm)+ニコンD7000
  • 30秒×10枚(計5分)露出

11月12日

15cm望遠鏡で撮影した2013年11月12日のアイソン彗星 15cm屈折望遠鏡で、フィルターつけて撮影したアイソン彗星です。この日の朝は雲が多く、このノイズが多めの1枚がやっとでした。アイソン彗星は地球から1.4億km、太陽からは1.1億kmです。
 頭部が明るくなってきていて、海外で取られた写真では、尾が二股に分かれて写っているようです。

  • 2013年11月12日 5時17分
  • 15cm屈折望遠鏡(焦点距離1800mm)+冷却CCDカメラ(Iバンドフィルタ)
  • 5分露出

11月8日

15cm望遠鏡で撮影した2013年11月8日のアイソン彗星 15cm屈折望遠鏡で、フィルターつけて撮影したアイソン彗星です。最近は明け方になると姫路科学館の周りに霧が出るので、すっきり晴れることが少ないです。先に撮影したラブジョイ彗星(C/2013 R1)はよく写ったのですが…
 アイソン彗星は地球から1.6億km、太陽からは1.2億kmで、地球よりも太陽に近づいてきました。尾はだいぶ長くなってきましたが、明るさはやはり今ひとつ…

  • 2013年11月8日 4時17分
  • 15cm屈折望遠鏡(焦点距離1800mm)+冷却CCDカメラ(Iバンドフィルタ)
  • 5分×3枚(計15分)露出

11月2日

15cm望遠鏡で撮影した2013年11月2日のアイソン彗星 15cm屈折望遠鏡で、フィルターつけて撮影したアイソン彗星です。この日は次第に天気が悪くなってきて、辛うじて写った1枚です。先に撮影したラブジョイ彗星(C/2013 R1)はよく写ったのですが…
 アイソン彗星は地球から1.8億km、太陽からは1.5億kmで、地球よりも太陽に近づいてきました。これからの成長が楽しみです。

  • 2013年11月2日 5時2分
  • 15cm屈折望遠鏡(焦点距離1800mm)+冷却CCDカメラ(Iバンドフィルタ)
  • 5分×2枚(計10分)露出

10月28日

15cm望遠鏡で撮影した2013年10月28日のアイソン彗星 15cm屈折望遠鏡で、フィルターつけて撮影したアイソン彗星です。
 先週よりも尾が伸びたように見えますが、明るさは変わらない感じです。

  • 2013年10月28日 4時6分
  • 15cm屈折望遠鏡(焦点距離1800mm)+冷却CCDカメラ(Iバンドフィルタ)
  • 5分×3枚(計15分)露出

10cm望遠鏡で撮影した2013年10月28日のアイソン彗星 400mmの望遠鏡で、広角に撮影した写真です。月明かりと靄のために、中央にやっと写っています。
 10cm望遠鏡では、目で見た限りでは見えませんでした。なかなか厳しいですね。

  • 2013年10月28日 4時25分
  • 10cm屈折望遠鏡(焦点距離400mm)+ニコンD7000(トリミング)
  • 15秒×12枚(計3分)露出

10月22日

15cm望遠鏡で撮影した2013年10月22日のアイソン彗星 15cm屈折望遠鏡で、フィルターつけて撮影したアイソン彗星です。
 尾が着実に伸びてきました。

  • 2013年10月22日 4時17分
  • 15cm屈折望遠鏡(焦点距離1800mm)+冷却CCDカメラ(Iバンドフィルタ)
  • 5分×2枚(計10分)露出

2013年10月22日の火星とアイソン彗星 10cm屈折望遠鏡で撮影した、アイソン彗星と火星です。
 右側のオレンジ色の天体が火星、左側にかすかにアイソン彗星が見えます。月明かりのため、あまりはっきりは写りませんでした。

  • 2013年10月22日 3時26分
  • 10cm屈折望遠鏡(焦点距離400mm)+ニコンD7000
  • 30秒×6枚(計3分)露出

10月13日

2013年10月13日のアイソン彗星 2週間ぶりの撮影です。まだ小型の望遠鏡で捕らえるのは難しいですが、薄明が始まる時の高度も高くなり、観測しやすくなりました。
 尾も長くなって、グッと彗星らしい感じです。
 この時の地球とアイソン彗星の距離は約2.7億kmです。

  • 2013年10月13日 3時17分
  • 15cm屈折望遠鏡(焦点距離1800mm)+冷却CCDカメラ(Iフィルター)
  • 2分×5枚(計10分)露出

90cm望遠鏡で撮影した2013年10月13日のアイソン彗星 90cm望遠鏡でも撮影してみました。
 9月17日に撮影したものより、尾が長くなって画面からはみ出します。
 でも、望遠鏡を覗いても、辛うじて「何かある」くらいの見え方でした。

  • 2013年10月13日 4時40分
  • 90cm反射望遠鏡(焦点距離14000mm)+冷却CCDカメラ
  • 2分×4枚(計8分)露出

90cm望遠鏡で撮影した2013年10月13日のアイソン彗星 15cm屈折望遠鏡で、フィルターを変えながら撮影したアイソン彗星です。
 カメラの感度の違いがありますが、少しずつ写っている形が違うように見えます。

  • 2013年10月13日
  • 15cm屈折望遠鏡(焦点距離1800mm)+冷却CCDカメラ
  • 各5分露出

10月1日

2013年10月1日のアイソン彗星 うすぐもりのあまり条件が良くない中ですが、彗星の姿が写りました。一緒に90cm望遠鏡を見た方の感想では、「まだ望遠鏡で目で見るには厳しい」とのことです。
 この時の地球とアイソン彗星の距離は約3.2億kmです。

  • 2013年10月1日 4時00分
  • 15cm屈折望遠鏡(焦点距離1800mm)+冷却CCDカメラ
  • 2分露出

9月28日

2013年9月28日のアイソン彗星 まだ気持ちの範囲ですが、尾が長くなってきた気がします。
 彗星の周りに移っている星は、明るいもので10等星なので、まだ小型の望遠鏡などで見つけるのは難しそうです。
 この時の地球とアイソン彗星の距離は約3.4億kmです。

  • 2013年9月28日 3時44分~55分
  • 15cm屈折望遠鏡(焦点距離1800mm)+冷却CCDカメラ
  • 2分×4枚(計8分)露出

9月17日

2013年9月17日のアイソン彗星 かなり彗星らしい姿になってきました。
 彗星は少しずつ位置が変わっているので、彗星の場所を基準に合成すると、周りの星が線状になります。
 この時の地球とアイソン彗星の距離は約3.8億kmです。

  • 2013年9月17日 4時3分~25分
  • 15cm屈折望遠鏡(焦点距離1800mm)+冷却CCDカメラ
  • 2分×4枚(計8分)露出

90cm望遠鏡で撮影した2013年9月17日のアイソン彗星 90cm望遠鏡でも撮影してみました。
 まだ何かおもしろい形や変化は見られないようです。

  • 2013年9月17日 4時41分~53分
  • 90cm反射望遠鏡(焦点距離14000mm)+冷却CCDカメラ
  • 1分×3枚+2分(計5分)露出

2013年9月17日のアイソン彗星3色合成にもチャレンジしてみましたが、薄明も迫っていて露出不足でした…

  • 2013年9月17日 4時12分~17分
  • 15cm屈折望遠鏡(焦点距離1800mm)+冷却CCDカメラ
  • BVRフィルター各2分露出

8月27日

2013年8月27日のアイソン彗星 太陽に近い期間があけて、5ヶ月ぶりに撮影してみました。一応尾が伸びていて、彗星らしい形になって来ました。
 この時の地球とアイソン彗星の距離は約4.5億kmです。

  • 2013年8月27日 4時34分
  • 15cm屈折望遠鏡(焦点距離1800mm)+冷却CCDカメラ
  • 計3分露出

3月11日

2013年3月14日のアイソン彗星 1ヶ月たって再度撮影してみました。相変わらず小さな「おたまじゃくし」のようです。
 この時の地球とアイソン彗星の距離は約6億kmです。

  • 2013年3月11日 20時45分
  • 15cm屈折望遠鏡(焦点距離1800mm)+冷却CCDカメラ

2月11日

2013年2月11日のアイソン彗星 2013年1月の末から機会を見つけて撮影していたのですが、これ、と分かる姿がやっと撮れました。
 明るさは15等星台です。

  • 2013年2月11日 20時43分
  • 15cm屈折望遠鏡(焦点距離1800mm)+ニコンD7000

2月9日?

2013年2月9日のアイソン彗星? 2013年1月の末から機会を見つけて撮影していたのですが、ちょっと自信がありません。

  • 2013年2月11日 20時20分
  • 15cm屈折望遠鏡(焦点距離1800mm)+ニコンD7000