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天体写真と観測報告「X線天文衛星「ひとみ(ASTRO-H)」の通過(その2)」

X線天文衛星「ひとみ」は、2016年2月17日に打ち上げられましたが、3月26日以降に不調が報告され、4月28日に運用を断念する旨が発表されました。
電波は出していませんが、「ひとみ」はまだ見えます。地上からの観測によりトラブルの原因究明が進み、今後の教訓と礎になることを願いたいと思います。

2016年5月2日

2016年5月2日のASTRO-Hの通過5月1日より靄がかかっていて、あまり明るく見えませんでした。周期的に本体のどこかの部分がキラリと光っていると思います。

  • 2016年5月2日 3時59分ごろ
  • 55-300mmズームレンズ(100mm相当)+ニコンD5100
  • 5秒露出を16枚合成
  • 職員撮影

2016年5月1日

2016年5月1日のASTRO-Hの通過1ヶ月程夜間に見る事ができませんでしたが、4月下旬から明け方の空に見えるようになってきました。
先月の点滅の状況と、あまり変化がないように見えます。

  • 2016年5月1日 3時57分ごろ
  • 55-300mmズームレンズ(200mm相当)+ニコンD5100
  • 2秒露出を14枚合成
  • 職員撮影

2016年4月5日

(光跡がわずかに波打っているのは、カメラの固定が弱くて、シャッターの際にカメラが動いているためです。)

2016年4月5日のASTRO-Hの通過「ひとみ」本体と思われる物体です。太陽の光が当たって、点滅を繰り返しているのが見えます。
左上に見えている星団は、おおいぬ座のM41です。

  • 2016年4月5日 20時30分30秒~30分41秒
  • 200mmF2+ニコンD7000
  • 1秒露出を10枚合成

2016年4月5日のASTRO-Hの通過2こちらは付随する10個の物体の中で、一番明るいNo.41442(国際認識符号 2016-012-L)です。 こちらは点滅がゆっくりしているように見えます。

  • 2016年4月5日 20時21分27秒~21分39秒
  • 200mmF2+ニコンD7000
  • 1秒露出を12枚合成

2016年4月5日のASTRO-Hの光度の変化上の2枚の画像から、星を除いて光跡の部分だけ抜き出してみました。この明るさの変化が、何を示しているかは不明ですが、全国で観測されている様々な情報を合わせて、状況の確認が行われると思います。

2016年3月28日

2016年3月28日のASTRO-Hの通過市内で職員が撮影した、「ひとみ」の画像です。()

  • 2016年3月28日 20時20分20秒~21分40秒
  • 300mmF5.6+ニコンD5100
  • 1秒露出を20枚合成