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天体写真と観測報告「最小と最大の満月」

最小と最大の満月 およそ一ヶ月毎に見える満月は、実は時期によって大きさが違うことを知っていましたか?
 2012年に半年離れて撮影した満月の写真を並べてみると、こんに大きさが違います。

  • 左:2012年5月6日 21:15
  • 10cm屈折望遠鏡(焦点距離1000mm)+キヤノンEOS Kissx5
  • 右:2012年11月28日 21:07
  • 10cm屈折望遠鏡(焦点距離1000mm)+ニコンD7000
  • カメラのCMOSセンサーの大きさ比を元に大きさを調整

満月の大きさが変わるしくみ 月までの距離はおよそ38万kmですが、地球の周りを周る軌道がだ円形なので、地球に一番近い所(近地点)と一番遠い所(遠地点)では約4万kmほど距離が違います。
 見た目の月の大きさにすると、1割ほど違うことになりますが、半年かけて少しずつ変化するので、ほとんど気が付かないと思います。

 最近では、近地点付近で起こる満月を「スーパームーン」と呼んだりします。定義の定まった正式な天文用語ではありませんが、いつもより大きく見える満月を、上手に表現していると思います。
 2016年は11月14日が最大の満月、4月22日が最小の満月です。