水星は望遠鏡で見ると,下の左の写真のようにとてもカラフルに見えます。でもそれは本当の色ではありません。
水星は,日没直後か日出直前の低空で観望する機会が多いと思います。低空の天体からの光は,地球の大気の中を長く通ってくるのですが,その間に大気がプリズムのような効果をおよぼして,天体の光を色ごとに分けてしまうのです。この効果を「大気分光」といいます。
画像処理で大気分光の効果を補正すると,本来の色と小さな月のような形がよくわかるようになります。
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撮影データ 2003年4月16日 18:44 姫路科学館90cm反射望遠鏡カセグレン焦点+Fuji FinePix S1Pro ISO800 1/90 Photoshopで画像処理 |