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天体写真と観測報告「いるか座新星2013」

 2013年8月14日に山形県の板垣公一さんが、いるか座の中に新星を発見しました。
 「新星」は、それまで星が見えなかった場所に、急に新しい星が現れるように見える現象です。しかし実際は、「白色矮星」という種類の星の表面に、となりの恒星から降り積もったガスが溜まって、大爆発を起こして急に明るくなる現象です。
 この場所にあったのは、もともと17等星程の暗い星だったのが、数日で5等星程まで明るくなりました。これから次第に暗くなって、また見えなくなっていきます。

自分で探してみたい!という方は、星図その1星図その2を見て挑戦してみてください。

写真は新着順です。古いものは下にあります。

いるか座新星の色の変化20日も過ぎると、明るさと色がずいぶん変わっていることが分かります。

  • 2013年8月18日,9月8日
  • 90cm反射望遠鏡+ニコンD7000
  • 露出30秒

いるか座新星の明るさの変化およそ10日ごとの写真を並べてみました。だいぶ暗くなっているのが分かります。

  • 2013年8月17日,27日,9月6日
  • 10cm400mm屈折望遠鏡+ニコンD7000
  • 露出30秒

8月25日に撮影したいるか座新星約10日たちました。隣にある星と比べると、少し暗くなったかな?という程度で、まだ明るいです。

  • 2013年8月25日21時30分
  • 10cm400mm屈折望遠鏡+ニコンD7000
  • 露出30秒

90cm望遠鏡で撮影したいるか座新星90cm望遠鏡で撮影しました。
特に他の星と違うところがあるわけではないのですが、明るいです。周りの星は、一番明るいものでも11等星です。

  • 2013年8月18日21時30分
  • 90cm反射望遠鏡+ニコンD7100
  • 露出30秒

新星の比較ペルセウス座流星群の時に撮影した、同じ場所の比較です。広角レンズの写真なので、あまりはっきりはしていませんが、新星は写っていません。

  • 右側:2013年8月12日22時30分
  • 16mm対角魚眼+ニコンD5100
  • 露出30秒

いるか座新星2013 画面中央の明るい星が新星です。

  • 2013年8月17日22時11分
  • 10cm400mm屈折望遠鏡+ニコンD7000
  • 露出30秒