姫路科学館>天文台>天体写真

天体写真と観測報告「月と土星の接近(2002年3月20日)」

 2002年3月20日の夕方に、月と土星がとても近づいて見えました。この日関東より北の地方では、土星が月の後ろのに隠れてしまう「土星食」になりました。

 月は地球の周りをおよそ1ヶ月かけて1周しています。そのため、月の動く道筋(白道)の近くにある星を隠す「星食(せいしょく)」という現象が起こります。星食自体は毎日起きていて、火星や木星などの惑星が月に隠される「惑星食」も時々起こるので、世界全体でみれば、そんなに珍しい現象ではありません。
 しかし、「国内」で「夜間」に見られるという条件をつけると、惑星食はかなり数が少なくなります。次に姫路で土星食が見られるのは20年以上先になります。

2002年3月20日の月と土星の接近2002年3月20日
90cm望遠鏡カセグレン直焦点(F16)+Fuji S1Pro
Photoshopで画像処理

2002年3月20日の月と土星の接近2002年3月20日
90cm望遠鏡カセグレン直焦点(F16)+Fuji S1Pro
Photoshopで画像処理