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姫路科学館・企画展「姫路科学館館蔵品展『標本は語る』」(2004年度)

標本は語るロゴ

標本とは?標本から何がわかるのだろう?

基本情報

  • 会期:2005年2月26日(土)から3月31日(木)
  • 場所:1階特別展示室
  • 観覧料:有料(常設展示またはプラネタリウムの観覧券が必要)

標本とは?

切り絵版画:上田倫範(姫路科学館長)

「標本」とは、生物や岩石・化石など、自然史関係の実物資料が「標本」です。

私たちは標本によって、空間や時間を越えた研究・観察ができます。つまり、離れた場所に生息する生物を直接比べられるだけでなく、大昔の生物の姿や生息環境、生物の成長や進化の様な時間的な変化などを調べることもできるのです。

また、生物は、自然の状態では観察しにくくとも、飼育・栽培すると、成長や行動を調べやすくなります。そして、成長の各段階の標本は、飼育・栽培することで容易に得られます。飼育・栽培する生物も、「生きた標本」なのです。

展示内容

蝶はどんな生き物だろう?

チョウなどの昆虫は、エビやカニなどと同じ「節足動物」です。昆虫は、節足動物でも最も多種多様なグループで、水中、地上、地中、空中と、あらゆる場所に進出しているため、地球上で最も繁栄している生物といえます。ここでは、体のつくり、成長、行動などの「動物の生態」を、蝶の標本を用いて観察し、自然とそこにひそむさまざまなしくみを紹介します。

観察ハウスで生きた蝶を観察しよう

観察ハウスでは、クモマツマキチョウ、ギフチョウ、ジャコウアゲハなど、木村三郎氏が飼育されてきたチョウを間近に観察できます。
また、科学館が飼育してきたモンシロチョウもごらんいただく予定です。

市蝶ジャコウアゲハと国蝶オオムラサキ

ジャコウアゲハとオオムラサキが、なぜ市の蝶、国の蝶として指定されたのかを紹介するとともに、揚羽紋の瓦(レプリカ)や切手などの関連資料を展示します。

日本の蝶と世界の美蝶大集合!

姫路科学館が収蔵している日本の蝶、世界の美蝶だけでなく、蝶の研究家として有名な木村三郎氏の協力で、標本箱60箱分の「日本の蝶」も展示します。

フロアートーク

展示会場でのミニトークです。木村三郎さん、または当館館長が、いろいろな蝶のおはなしをします。

協力

クモマツマキチョウクモマツマキチョウ撮影:木村三郎氏

木村三郎氏(昆虫研究家)

兵庫県飾磨郡夢前町在住。
小学生の頃から採集をはじめる。昭和35年、高校入学と同時に、採集と飼育を本格的にはじめる。最初に飼育したのはギフチョウ。
昭和51年に、相坂耕作氏とともに、姫路昆虫同好会結成。現在に至る。
所蔵標本2万頭以上、標本箱250箱以上。チョウの収集・飼育で全国的に知られています。