どこにあるのかな?
公開天文台は全国に約400か所あるので、きっとみなさんの街のすぐ近所にあると思います。「日本公開天文台協会(JAPOS)」のページをのぞいてみてください。
また「PAONavi」というページには、全国の天文関連施設の情報が集まっています。
姫路科学館のある兵庫県内の施設については、リンク集を作ってみました。
せっかく遊びに行くのなら
せっかく天文台に行くのなら、行く前に施設のホームページなどで必ず下調べをしましょう。でも、基本的に星も「自然現象」なので、『必ず見えるとは限らない』というのを忘れずに。
(スタッフもお客様と同じように、見えないときは悲しいのです…)
- 1:観望会をやっている日をチェック!
- 毎日観望会をしている施設は少ないです。広報誌やホームページをよく見て、観望会のある日を調べましょう。
- 2:観望会をやっている時間をチェック!
- 基本は夜ですが一晩中開いているわけではないので、何時に行ったらいいか調べましょう。昼間に観望会をしていたり、展示やプラネタリウムを見られる施設もあります。
- 3:見たい星がいつ見えるかチェック!
- 公開天文台では、「今夜は月が見たいんですけど!」「ごめんなさい、今は見えない時期です」「え~・・・・・(涙)」ということがよくあります。
天文台なら月や惑星はいつ行っても見える、というわけではありません! 自分が行く日にどんな星が見えるのか、見たい星がいつ見えるのか、遠慮なく天文台に聞いてみてください。 - 4:当日のお天気をチェック!
- どんなに大きな望遠鏡でも、お天気が悪いと何も見えません!曇りや雨の日は原則お出かけは延期です!
でも、星が見えない時は天文台の装置や展示をゆっくり見たり、スタッフの方にお話を聞いたりする別の楽しみもありますよ。
見たい星を確実に見るには?
今のお天気や 天気予報は? |
→ 晴 |
雲の流れが早かったり、星が瞬いていますか? | → 静か |
惑星や月が見える頃ならお勧めです |
↓雨や曇 | ↓またたいている | |||
星が見えない可能性が高いので、別の楽しみを! | 月は見えますか? | → 見えない |
星雲や星団などの暗い天体がお勧め | |
↓見えます | ||||
明るい恒星や二重星がお勧め |
写真のようには見えない
観望会では、「写真のように大きく見えない」や「暗くてどこにあるか分からない…」という声を頂きます。
でも、残念ですが目で見る限り、写真のようには見えません。
月や惑星は何100枚と撮られた中から厳選された1枚や、パソコンを使って画像処理されたものを、さらに引き伸ばしてあることが多いので、写真のような大きさ・クッキリ度で見えることなかなかありません。
また、星雲や星団は長い時間かけて光を集めて写真にしているので、一瞬の光しか見えない私たちの眼では、あのような姿は見えないのです。
でも「自分の目で本物を見る」という体験は、天文台でしか味わえないですよ!!
月を見るなら「半月(上弦の月)」の日に

月のクレーターは「欠け際(ぎわ)」のところがよく見えます。満月の日は欠け際がないので、まっ白でクレーターは見えません。夕方に半月が見える頃がおすすめです。
→新聞の片隅に月の形や出入りの時間が書いてありますよ
惑星を見るなら「風の弱い日」に

私たちは地球の「空気の底」から夜空を見上げています。空気の動きが激しい=強い風が吹いている日や青空のきれいな日(風が強くて空気中のほこりが少ない)、星がまたたいている日 は、望遠鏡で惑星を見るとボケて模様が見えないことが多いです(「シーイングが悪い」といいます)。
雲の動きがゆっくりで、うすく雲がかかっているような日のほうが、よく見えることが多いです。
写真の左側はシーイングのいい状態、右側が悪い状態です。
星雲や星団は空気の澄んだ月のない日に
星雲や星団は目で見えないくらい暗いので、月明かりや薄雲があると、すぐ見えにくくなってしまします。とにかくお天気がよくて月のない日を選んでください。
写真のようには見えませんが、ものすごい時間をかけて宇宙を横切ってきた光が、皆さんの目に飛び込んでくるのです。
星座・流星は望遠鏡では見えません
実は、望遠鏡で見える範囲は、私たちが目で見た時の星1個分の空間しかありません。星座を探したり流星を見たい時は天文台でなくて、高原や海辺の空の開けた暗いところのほうがおすすめです。
国内と世界の大型望遠鏡
大型望遠鏡がある主な天文台を調べてみました。
最近の公開天文台に設置されている天体望遠鏡は、一昔前に最先端の研究用に使われていた望遠鏡に匹敵する大きさがあります。「大きな望遠鏡で宇宙を見てみたい!」という夢を、だれもがかなえることができるのです。