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姫路市立書写養護学校

SHOSHA SPECIAL NEEDS SCHOOL

(本校)〒671-2203 姫路市書写台三丁目148番地1(分教室)〒670-0061 姫路市西今宿五丁目3番8号高岡病院内 地図

電話番号:(本校)079-266-0028(分教室)079-297-7600

しょしゃの子

  • 公開日:2020年4月17日
  • 更新日:2023年8月31日
  • ID:2600

しょしゃの子

<第4回2023年8月29日>

【夏休み楽しい思い出ができましたね】

 暑すぎる夏休みでした。台風7号は、ほぼ直撃でしたが、台風の中心から離れた周辺の地域で雨が多く、川が氾濫するなど大きな被害が出ました。一方、姫路市は、大雨、洪水の警報も出ていましたが、それよりも暴風、つまり、強い風が吹きつけました。しかし、ご家庭等では、事前に防災対応されていたため、大きな被害になることはありませんでした。みなさんのお家は大丈夫でしたか。ちょうど、お盆の時期でしたので、帰省されていたり、反対に、田舎の祖父母が姫路に来られたりしたのではないかと思います。高速道路も通行止めになって、予定を変更しなければいけない事態になったのではないでしょうか。今後も夏は、暑さ、集中豪雨など、異常な気象に振り回されることが予測されます。特に、体温調節が苦手な人は、エアコンの部屋にいても、冷えすぎたり、乾燥しすぎたりするため、調節が大変だったのではないでしょうか。

さて、今日から学校が始まります。全員そろって元気にスタートできます。ひとまわり成長したみなさんと一緒に、今後のさまざまな行事を楽しみましょう。どんな姿を見せてくれるかとても楽しみです。

みなさん、夜はよく眠られていますか。夏休みの思い出を胸に、がんばりましょう。

【そこに愛はありますか・・・あなたが大好き】

  愛情に包まれて育ってきた子とその反対の子どもとでは、成長に過程で随分違いが出てくるといわれています。今では、「愛着障害」という新しい言葉を耳にするようになりました。これは、今の社会を映し出しているかのように思えてなりません。ほとんどの子どもは、家族という温かい環境で、小さい頃から、愛情を持って育てられています。そのため、反抗期などはありますが、自己肯定感を高く持って育つことができるため、失敗しても簡単にくじけることはなく、自分でがんばろうとすることができます。一方、虐待などの望ましくない環境で育ってきた子どもは、常に養育者の顔色をうかがうことで生きてきていますから、安心して幼少期を過ごすことができなくなっています。これは、本来、学習や生活能力などを身につけられる力を持ちながら、身につけられない環境におかれることになり、安心して生活や学習ができない状況になります。発達障害という概念が現れて久しいのですが、当初は、親の育て方が非難される時期もありました。しかし、今は、「子どもの持つ特性からくる、生きにくさである」ということが立証されています。

子どもも大人も、安心できる環境にいて初めてさまざまなことを吸収して、学ぶことができます。本校の子どもたちを見ているとよくわかります。医療的にも社会的にも安心できるときは、反応もよく、笑顔が増えています。しかし、不安定な時は、笑顔が少なくなります。私たち大人に求められていることは、その時に、子どもは、何を伝えたかったのかを考え、想像することです。保護者のみなさんやいつも関わっている先生方は、経験的にわかることもあると思いますが、決めつけてしまっていないかと振り返る必要があります。子どもは、成長と共に「本当は、そうではなくて・・・△△なんだよ」と言いたいことが変わるものです。そんな微妙な心の動きを感じられるようにするために、関わる者は、健康で素直な心を磨いていくということを心掛けてほしいと思います。子どもたちは、言葉や身体で表現することは苦手です。しかし、多くのことを感じる力を持っています。私たちの言動の裏にある気持ちなどは、すぐに気づいています。「あの人は、私のことを本当に考えてくれている。私のことが好きなんだ」とすぐに分かります。子どもたちから「そこに愛はありますか」ということを問われているように思います。自問自答して、振り返ってみましょう。

【みんなを守ってくれています】

書写養護学校の校舎を改築した時に、敷地内に「お地蔵さん」が埋まっていました。

今は、そのお地蔵さんを美濃山の中腹に祀っています。「身代わり地蔵」ともいわれ、書写養護学校の子どもたちを山の上から見守ってくれています。地蔵盆というのは、子どもの守り神である「地蔵菩薩」を供養する行事のことです。見守ってくれているお地蔵さんに感謝して、今年も8月30日にPTAのみなさん中心に行ってくださいます。ありがとうございます。おさがりのおやつが楽しみですね。


<第3回2023年6月23日>

【目の前の子どもの姿、見えていますか】 

「目の前の子どもたちの姿を見ること」つまり、「目の前で誰がどのような状況に置かれていて、どんな思いをしているかということに共感できているか」が、コミュニケーションをとるベースになるものだと思いませんか。人は、人との関係の中で生きています。生きるというのは、自分が思いを伝えたり、夢を実現しようとしたりすること(自分からの関わり)と、相手から、励まされること(相手から受ける評価)という2つの側面があります。学校の授業は、通常の学校では、教師が一斉授業として、児童生徒に教えるという形態がずっと繰り返されてきました。今も、教師が前に立って指導する形態は変わりませんが、一方的に教え学ぶという関係ではなく、児童生徒と一緒に考える授業をするように変わってきました。子どもたちに知識を教えるのではなく、「よし頑張ろう」と思わせることに重点が置かれるようになってきたということです。これが、文部科学省がいう「主体的・対話的で深い学び」を導き出すことを実現することにつながるわけです。では、本校では、どのように「学びを深めるか」というと、認知の能力によっても違いはありますが、児童生徒の表現している思いを受け止め、時には想像して、児童生徒とのコミュニケーションをとることによって、学びを深める(広げる)ことができると考えています。「目の前の子どもたちの姿を見ること」というのは、健康面だけでなく、言葉ではなく、周りの関わる人たちが、どれだけ前向きに子どもたちの言葉や反応を理解しようとしているか、また、それに対して、「そうなんだ」と共感できるかが大切です。オープンスクールで授業を見ていただきました。先生と子どもたちの関係性、コミュニケーションの取り方とそれが成立しているかどうかという視点で思い起こしていただくとわかると思います。子どもとのコミュニケーションについては、関わる者自身が、実は「子どものことについて、よく分かっていない」ということを自覚することです。分かっていないからこそ「目の前の子どもたちをしっかり見る」こと、保護者と情報を共有することが必要です。「いつもの状態とは違うのでは」と疑いをもって見ることが、新しい発見、成長の姿を見つけることにつながるのではないかと思います。

【以心伝心で子どもたちに、染み込む指導と子育てを】

掛け軸を、本校の8代校長の内山忠弘先生からいただきました。先生は現在、88歳で米寿を迎えられ、この春、めでたく叙勲の栄誉を受けられました。88歳でも壮健で、一人暮らしをされておられます。食事も掃除もすべて自分でされておられ、先日も書写養護まで、地図を手にもって、水道の塔を目指して、車で来てくださいました。内山校長先生の時代は、書写養護の校舎の建て替えがあって、元あった校舎の地下に「お地蔵さん」が埋まっていたのを見つけて、美濃山のふもとにお祀りをしたという話を教えてくださいました。「さりげなく、微笑み、たたえ、やんわり、感動生む、実践を」という言葉の掛け軸をいただき、子どもたちに接するときの心の持ち方と「やんわり」という言葉からわかるように、「厳しくではなく、時間をかけてゆっくりと」という意味にもとれる言葉は、教育の本質を言い当てている言葉であると思いました。私たち大人の接する何気ない言葉やしぐさは、以心伝心で子どもたちに染み込んでいるのです。意図して指導するのではなく、意図していない部分である、その人の醸し出す人間性こそ、教育や子育てには大きな影響を与えているわけです。私たち大人も、人と人の間で人となりを磨き、ゆっくりと子どもたちに伝えていきましょう。


<第2回2023年5月15日>

【大切にしたい生活習慣】

GW(ゴールデンウィーク)が明けて、日常の生活になりました。前半はお天気にも恵まれて、絶好の行楽日和でした。お出かけするのもいいですが、人混みは大変だし、まだ安心できないので、家にいて、ご家族でゆっくり過ごすというのもいいですね。いずれにしても、自分のペースで過ごせたことは、リフレッシュになったと思います。さて、改めて学校が始まりました。4月で新しいスタートを切って慣れてきたころに、この休みがあり、ちょっと生活リズムが崩れたのではないでしょうか。焦らないで、ぼちぼちと学校と家庭での普段の生活に戻れるようにしましょう。ところで、「習慣は大切ですよ」ということでは、生活を送る上で、身体へのストレスを少なくするためにも必要なことですし、人生においても大切だということをフランスの哲学者が、「人生は習慣の織物」と言っています。心が変われば態度が変わり、態度が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わり、人格が変わると人生が変わるという話です。それほど習慣、習慣化することは大きな影響を及ぼすものです。日常、何の変わりもない平凡な生活というのは、実は尊いことなんでしょうね。学校に行くことも当たり前の生活なんですね。遅れても保護者の皆さんに、車で連れてきていただけることは、子どもにとっては、学校に来ることが習慣になることにつながるため、大変意味があることなのですね。日頃からのご協力に対しまして感謝申し上げます。ありがとうございます。

【新型コロナウイルス感染症対策について】

5月8日から、新型コロナウイルスが感染法上の位置づけで、2類から5類に変更されました。市内の学校では、毎日の検温をなくすこと、濃厚接触者という概念がなくなるということでの通知が出されることになりました。普段の生活でもマスクの着用については個人の判断ということになりました。ただし、人混みに入る時や病院や高齢者施設等については、依然として感染症対策を実施するというものです。そこで、本校もルネス花北のまん延防止基準を参考にして、家族の感染についての基準を少し見直しました。学校医の吉川先生にも相談させていただき決定しますので後日、印刷して配布するとともに、HPにも上げて周知していきます。新型コロナ感染症については、まだまだ、効果的な予防薬が確立していないことと感染の可能性があり、基礎疾患がある者にとっては重症化する可能性があることから、生活については、従前どおり「書写養護学校感染症対策ガイドライン」に則り、学校生活をしていきますのでご理解くださいますようお願いします。

【自立と社会参加のためのキャリア形成】

「キャリア形成」とは、社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実 現していくための働きかけ、その連なりや積み重ねを意味します。これからの学びや生き方を見通し、これまでの活動を振り返るなどして自らのキャリア形成を図ることは、これからの社会を生き抜いていく上で重要な課題です。夢や希望は、明日を生きていく原動力となるものです。児童生徒が現在や将来に夢や希望を抱き、その実現を目指して物事に取り組むことは、「今の自分」に価値や意味を見いだすことにつながります。児童生徒一人一人が、将来直面するさまざまな課題に柔軟かつたくましく対応し、社会的・職業的に自立していくためには、学ぶこと、働くこと、そして生きることについて考え、それらの結び付きを理解することや、多様な他者と協働しながら、自分なりの人生をつくっていく力を育むことが必要です。少しずつ、社会を広げ、積極的に関わることを自分から、自分なりの方法で発信していくことができるように、学校で学びを進めていきましょう。


 <第1回2023年4月12日>

【入学・進級おめでとうございます】

 令和5年度がはじまりました。元気に登校してきた、みなさんの姿を見て、心が震えました。ワクワク感と緊張感が入り混じった不思議な感覚でした。春休みの間会えなかったので、久しぶりにみなさんを見ると随分、成長していました。体つきも、ひと回り大きくなって、身長が伸びた人もいました。もっとびっくりさせられたのは、顔つきがみんなしっかりとしてきたということです。進級おめでとうございます。今年も一緒に、学校生活を楽しみましょう。校長先生から2つのお願いをしました。

(1)自分らしく、活動し、自分の可能性を仲間と共に、伸ばしていって、ほしいということ。

(2)笑顔で元気に過ごし、自分の力で切り開く「たくましさ」を身につけてほしいということ。

 みなさんには無限の可能性があります。自分を信じて、自分自身の課題を一つずつ乗り越えたその先には、新しい自分が待っています。「チャンス、チャレンジ、チェンジ」という自分自身の主体的な取り組みの結果、見えてくる自分の姿を楽しみにして、友だちと一緒に楽しみながら、学習や生活に取り組んでいきましょう。

【和をもって、貴(とうと)しとなす】

 4名の高等部の生徒が書写養護学校を卒業して社会に出ることになりました。そして、17名の先生方と5名の介助員さんが昨年度末でこの学校から離れられました。本年度、新たに7名の新しい仲間を迎えることになり、22名の先生方と介助員さん、看護師さんを迎え、新しい書写養護学校がスタートしました。学校という場所は、この場所に集うすべての人たちが学び、育つ場所でもあります。PTAのみなさんは、力を合わせて、子どもたちのために、さまざまな行事を創り上げ、保護者同士の結びつきを強めることで、肢体不自由児の教育の充実を物心両面から支えて下さっています。ちょっとずつ分かち合うことで大きな力を発揮することができます。私たち教職員も同じです。昔、孔子は「和を貴しと為す」と言いました。聖徳太子も同じことを言いました「和」というものは、ただ仲よくするということではなく、見守ること、助けること、そして、励ますことが含まれています。人は他人によって傷つけられることもあるが、にしか癒されないと言われています。私も、この「和」を大切にして、学校を見守っていきたいと考えています。「和」を創り上げるためには、多くの苦難がありますが、一つ一つ、相手を敬い、感謝の気持ちをもって進んでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。




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