姫路市立姫路高等学校
HIMEJI HIGH SCHOOL
- 〒670-0083 姫路市辻井九丁目1番10号 地図
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姫路市立姫路高等学校
HIMEJI HIGH SCHOOL
姫路高校の前身である鷺城中学校には校歌のようなものがなく、高等学校がスタートしたものの、儀式・行事に際しても、全員で歌える「学校の歌」が存在しなかった。
そうしたことから、1949年(昭和24年)になって、急遽作られたのが宣揚歌「東の空明け染めて」である。作詞は国語科の茶谷敏先生、作曲は高校2期生の鈴木史朗で、これは校歌と言えるほど本格的なものではなく、やや気軽に口ずさめる歌と考えられた。
高校2期生の卒業を控えたころから、正式な校歌が欲しいという機運が高まり、姫高4期生を中心とする委員会が発足、全校生に諮り、作家の阿部知二氏に依頼するも快諾を得られず、校歌の制定は頓挫した。1950年(昭和25年)のことであった。こうした状態は生徒の勉学、クラブ活動の士気、学校運営の面からも良くないという声が上がり、1952年(昭和27年)校歌の制定に向け動き出した。作詞を「赤とんぼ」の三木露風氏に、作曲を「平城山」など優れた曲を発表していた平井康三郎氏に依頼。平井氏すでに出来上がっていた歌詞の中で、四番の言葉がそれまでと全く異なる響きのものであることに苦心したという。そこで、四番のみリズム、メロディを変え、しかも全体のバランスを崩さぬように配慮してやっと校歌が完成した。
創立50周年の記念事業の一環として、正門を入ってすぐ左側に校歌碑が建てられている。三木露風氏の自筆原稿に基づいて彫られた味わい深いものである。
校歌の石碑
宣揚歌の石碑
作詞 三木露風、作曲 平井康三郎
作詞 茶谷敏、作曲 鈴木史朗