令和6年度姫路市立城東小学校いじめ防止基本方針

いじめは、いじめを受けた子どもの権利を著しく侵害し、その心身の健全な成長及び人格の形成に深刻な影響を及ぼす行為であり、その生命又は身体に重大な危険を生じさせるおそれがあるものである。インターネットを介したいじめが増加するなど、複雑化、多様化するいじめの問題を踏まえ、その解決を図るために、本校は家庭、地域、関係機関等と連携協力し、その変化に対応できる取組の推進に努める。

「いじめ」とは、「児童生徒に対して、当該児童生徒が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人間関係にある他の児童生徒が行う心理的または物理的な影響を与える行為（インターネットを通じて行われるものを含む。）であって、当該行為の対象となった児童生徒が心身の苦痛を感じているもの」をいう。

個々の行為が「いじめ」に当たるか否かの判断は、表面的・形式的にすることなく、いじめられた児童の立場に立つことが必要である。この際、いじめには多様な態様があることに鑑み、法の対象となるいじめに該当するか否かを判断するに当たり、「心身の苦痛を感じているもの」との要件が限定して解釈されることのないように努めることが必要である。例えば、いじめられていても、本人がそれを否定する場合が多々あることを踏まえ、当該児童生徒の表情や様子をきめ細かく観察するなどして確認する必要がある。

また、けんかやふざけ合いであっても、見えないところで被害が発生している場合もあるため、背景にある事情の調査を行い、児童生徒の感じる被害性に着目し、いじめに該当するか否かを判断するものとする。ただし、いじめを受けた児童生徒の主観を確認する際に、行為の起こったときのいじめを受けた児童生徒本人や周辺の状況を客観的に確認することを排除するものではない。

本校は、「共に生き　未来を見つめ　自立する児童の育成」の学校教育目標のもと、人権尊重と多文化共生の精神を基盤とし、目指す子ども像・目指す学校像を以下に示す。

• めざす子ども像（みかつきの力を身に付けた子）
• み みとめ合う力
• か かかわる力
• つ つたえる力
• き きめたことをやり抜く力

• 地域の人、歴史、文化を大切にし、ふるさと城東を誇れる学校
  子どもたちがより良い学校生活を送ることができるように、いじめの未然防止、いじめの早期発見・早期対処に取り組み、いじめが生じた場合は、組織的な対応をするとともに、関係諸機関と連携しながら、適切且つ迅速に解決できるよう「学校いじめ防止基本方針」を定める。

• 校長
• 教頭
• 生活指導担当
• 学年代表
• 担任
• 養護教諭
• 児童支援
• スクールカウンセラー
• スクールソーシャルワーカー

• ア 学校いじめ防止基本方針（以下「学校基本方針」という。）に基づく取組の実施や年間計画を作成し、具体的で実効性のある校内研修を企画する。
• イ 実態把握や情報収集を目的とした、いじめアンケート調査を実施する。
• ウ いじめの相談・通報窓口となり、いじめの疑いに関する情報や児童の問題行動などに係る情報の収集と記録、共有を行う。
• エ いじめが疑われる場合、事実関係の把握といじめか否かの判断を行う。
• オ いじめを認知した場合は緊急会議を開き、いじめの情報の迅速な共有、関係のある児童への事実関係の聴取、指導や支援の体制・対応方針の決定、保護者との連携といった対応を組織的に実施する。
• カ 重大事態が発生した際に、速やかに事実関係を明確にするための調査を行い、当該事態への対処や同種の事態の発生防止を図る。（重大事態の特性に応じて適切な専門家を加える）
• キ 「学校基本方針」に基づく取組の実施状況を学校評価の評価項目に位置づけ、学校評価を踏まえてその改善に取り組む。その際、日常の児童理解、未然防止や早期発見、いじめが発生した際の迅速かつ適切な情報共有や組織的な対応等を評価する。