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姫路市立豊富小中学校

TOYOTOMI ELEMENTARY AND JUNIOR HIGH SCHOOL

〒679-2122 姫路市豊富町御蔭925番地 地図

電話番号:(前期課程)079-264-0021 (後期課程)079-264-0039

学校だより『蔭山の里(かげやまのさと)』令和5年(2023年)5月1日 No.3

  • 公開日:2023年5月2日
  • 更新日:2023年5月2日
  • ID:18290

「平和」とはなんだろう?

4月23日(日曜日)から25日(火曜日)の3日間、9年生が

「豊富発 長崎経由 未来行き  ~友情・考動・平和~」

のスローガンのもと、北九州方面への修学旅行に行ってきました。今年の9年生は、6年生時の修学旅行がコロナウイルス感染症の影響で日帰り旅行になりました。その分、今回の修学旅行にかける意気込みも強く、とても楽しみにしていたのではないかと思います。

今回の旅の目的の一つが「平和学習」です。2日目の朝、長崎原爆資料館で、国民学校5年生の時に被爆した三瀬清一郎さん(88歳)の「1945年8月9日を語る」と題した講話を拝聴しました。その講話の冒頭、講師の三瀬さんから子どもたちに対して「平和とは何ですか?」という問いかけがありました。子どもたちからいくつかの答えが出されました。三瀬さんからはどの答えも正解ですが、「あたりまえの生活ができること」こそ平和である。そして、続けて「あなたにとって大切なものは何ですか?」と質問され、それは「命」しかないと話されました。原爆の投下から今年で78年目を迎え、原爆による被爆の惨状を風化させず、平和な社会の実現を求めていくためにも、三瀬さんをはじめとする被爆者の思いを私たちが伝承していくことが大切だと学びました。その意味でも9年生が三瀬さんの前で行った平和セレモニーは大変大きな意味があり、素晴らしい内容で、三瀬さんからは「みんなの声(宣言)を聞いて安心した」と言っていただきました。以下に豊富小中学校 平和宣言の全文を掲載します。

豊富小中学校 平和宣言

たり前に平和な明日が来る、そんな日常がどれほど大切なのか、私たちが平和について学びを深める度に改めて気付かされました。

なぜ日本という国が戦争をしなければならなかったのか。広島や長崎に投下された原爆がどのような苦しみを生み出したのか。私たちは私たちが生まれる前に起こったこの出来事を、今、知らなくてはなりません。

原爆から放たれる放射線は、人々に後遺症を残し、幸せに生きる権利を奪っていきます。そして、人・動物・植物、すべての生物の命を簡単に奪っていきます。争いにより、悲しい、寂しい、辛い思いをしている人がたくさんいます。

私たちは人を思いやり、命の尊さを叫び、世界平和への願いを持ち続けることができます。戦争はだめだという思うだけではなくなりません。また、見て見ぬふりもしたくありません。

これからを生きる人間として、仲間とともにこの戦争の惨禍を未来へ語り継ぎ、行動していきます。人々の頭上に3つ目のきのこ雲がひろがらないよう、広い視野を持ち、今自分たちでできることを考え、行動し、世界の平和を築く力になることをここに宣言します。

  • 一つ、戦争の悲惨さを後世に伝え、命を大切にします。
  • 一つ、一人ひとりの個性を尊重し、人間らしく堂々と生きられる社会にします。
  • 一つ、暴力で問題を解決するのではなく、話し合いで解決します。
  • 一つ、すべての人が苦しまない、平等で平和な社会を守るように努めます。
  • 一つ、明日が来るのは当たり前ではないので、今生きていることに感謝します。

令和5年4月24日

姫路市立豊富小中学校 第9学年一同