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姫路市立豊富小中学校

TOYOTOMI ELEMENTARY AND JUNIOR HIGH SCHOOL

〒679-2122 姫路市豊富町御蔭925番地 地図

電話番号:(前期課程)079-264-0021 (後期課程)079-264-0039

学校だより『蔭山の里(かげやまのさと)』令和5年(2023年)5月18日 No.4

  • 公開日:2023年5月19日
  • 更新日:2023年5月19日
  • ID:18442

引き継がれる伝統の力!

青い空が広がり、白い雲がゆっくりと流れています。太陽の陽射しは少し強くなってきましたが、「薫風」の名のとおりさわやかな風が心地よい季節となりました。

グラウンドから聞こえてくるのは9年生の「ソーラン」実行委員の的確に指示する声だけです。その指示の声を真剣なまなざしで聞いている後期課程の生徒たち。そして、その子どもたちを見守り、必要な場面では個別に指導を支援される先生方。

私がこれまで経験してきた体育大会に向けた練習は、どちらかといえば教師主導型の指導になることが多かったように思います。しかし、本校の体育発表会に向けた「全校ソーラン」の練習では、ほとんど先生方の声は聞こえてきません。保体委員を中心とする実行委員が指示を出し、声の出し方、姿勢の取り方、手や足の位置、基本的な動きの確認等、9年生が中心となって下級生を指導しています。7年生から9年生までの各クラス群ごとに分かれた練習でも、グループ練習や全体練習を組み合わせながら、しっかりと練習を重ねていきます。

「全校ソーラン」の練習は以前から、9年生が下級生を指導するという形態で行われているそうです。この指導の様子を初めて見た私は、その指導の様子を見て、とても感動しました。教える側も教えられる側も真剣そのものです。9年生の生徒がこれまでの2年間、先輩から教えてもらったものを下級生に伝えようと一所懸命になっていることが見ている者にも伝わってきました。そしてその熱意をしっかりと受け止め、練習する下級生たち。来年はきっと今の8年生が同じように下の学年に伝え、指導していくのだと思います。まさにこれこそが豊富小中学校の「伝統」です。

また、先日の練習では、その次の時間の練習のためにグラウンドに出てきていた前期課程の子どもたちが先輩たちの「ソーラン」を見学し、踊り終わったときには大きな拍手が沸き起こっていました。きっと、「僕たち、私たちも大きくなったらあんな風にかっこよく踊りたい!」と思ったに違いありません。こうやって、よき「伝統」というものは引き継がれていくんだと確信しました。義務教育学校として1年生から9年生までの子どもたちが同じ場所で学びとくらしを共有していくことの強みはこんなところにもあるのだと実感しました。

5月27日(土曜日)に開催予定の「体育発表会」には、保護者の皆さんをはじめ、地域の皆さんにもぜひご来援いただき、前期課程の児童たちのかわいいダンスや演技、そして、後期課程の生徒たちのたくましく力強い「走り」や「ソーラン」をご覧いただくとともに、その根底に脈々と引き継がれている「伝統」をぜひ感じていただければと思います。

学び・くらしの風景」をご存じですか?

本校のホームページでは、「学び・くらしの風景」として、ほぼ毎日、本校の子どもたちの学習活動の様子や、学校生活の中のちょっとした出来事などを矢内CSコーディネーターが撮影した数多くの写真でお伝えしています。日常的な学校生活の様子が大変よくわかります。ぜひ一度ご覧ください。